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福島演奏旅行 二日目

演奏旅行一日目のリハを終えてホテルに戻ったのは夜10時過ぎ、テレビをつけたらどのチャンネルも女子フィギュアスケートのフリーの話題ばかりだった。きっと昼からずっとそうだったのだろう。翌朝目覚めてすぐテレビをつけたらまだやっていた。

◎浅田真央の悔し涙も何十回も見た。金が取れなかった悔しさよりも、演技がパーフェクトでなかった悔しさでいっぱいなのがよく分かった。真央ちゃん、残念だったね。録画だから結果は変わらないと分かっていても、見るたびに今度はちゃんと飛べるんじゃないかと思ってしまう。
浅田のトリプルアクセルが成功したシーンと、氷に足をとられてジャンプが失敗したシーンばかりを繰り返し放映している。4分間のフリーの演技を通しで見たいのに。
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◎午前はコーラスのみのリハで少し時間があるので、ホテルの向かいにある図書館に行ってみる。2ケ月前に開館したばかりだそうで、中に入ると新築の建物らしい新建材の匂いがした。
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◎とても立派な建物。芸術のコーナーも充実していて、ミニチュアスコアが揃っていた。面白いのが、名画の複製画やポップなポスターなどを貸し出していること。「自分の部屋に2週間ごとに違うポスターが飾れるって、いいね」とアイデアに感心した。
二階から吹き抜けの一階を見ると・・・、おや? グランドピアノがある。「お静かに」の図書館でピアノが弾かれることがあるのかしら。
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◎「家紋展」というのをやっていたのでのぞく。日本には無数の家紋があるらしい。伝統的なデザインは世界でも注目する人がいるのではないか。
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「数年前に町に初めてコンビニができて話題になった」と、これも指揮者の冗談半分?の話だが、図書館の隣のコンビニで昼の弁当を買い、リハ会場の文化会館へ。
前日、駅まで行ってタクシーを拾ったら770円かかった料金が、帰りは会館-ホテルで590円だった。今日はホテルで呼んでもらおうとフロントに頼むと7人乗りの車を用意してくれて、降りるときにお金を払おうとしたらいらないと言う。ホテル関係者の車を出してくれたようだ。車を運転しながら伝統行事の紹介や建物の紹介などをしてくれて親切な方だった。
相馬野馬追という7月に行われる有名な伝統行事があり、鎧兜に身を包んだ人々が馬に乗って、戦国時代さながらの合戦の模様などを披露するらしい。昔は農耕馬を使っていたが、今はその行事のためだけにサラブレッドを500頭も飼育しているそうだ。

◎リハ風景。プログラムの中にビオラのパートがない曲がある。客席に降りて聞きながら写真を撮った。
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リハのあと、プログラム順に通しでやるゲネプロまで1時間ほどあったので、文化会館の裏にある「銘醸館」へ行く。ちょうど観光バスが到着して観光客が何十人か入って行ったので、混んだ中での見学になってしまった。「なんにもない」はずの町なのに、野馬追の行事や観光バス、立派な観光地ではないですか。

◎銘醸館西門
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◎昭和蔵
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◎昭和蔵の中には、昭和の時代の品々が陳列されていた。初期の炊飯器などは物持ちのよい実家にまだあるし、英文タイプライターやチャンネルがちゃがちゃ式テレビなどは、私自身「ついこの間まで使っていた」感じがあるので、あまり珍しくもない。「博物館行き」の年齢になったってことかなぁ・・・。
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明治蔵というのもあったが中には戦国時代の鎧兜や江戸時代の戯画などが展示されている。「明治時代じゃないよね、どう見ても」あとでパンフレットを見たら、昭和蔵は昭和34年、明治蔵は明治11年の建造物ということらしい。

◎精米所として建てられた蔵はギャラリーになっていて、「吊るし雛展」をやっていた。鯛や海老、おくるみに包まれた稚児、花や毬などがちりめんの布などで作られている。文化会館のロビーにも似たような吊るし雛があった。この辺りの伝統工芸なのだろうか。
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◎着物の形を模したパッチワーク。古い着物の生地を使っている。
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◎お雛様の段飾り。
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◎銘醸館の事務所兼物産展示室。大正9年に建てられた洋館だそうだ。
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◎銘醸館から通りを隔てた「あじの蔵」という味噌屋で、量り売りの相馬の味噌を買った。
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◎ゲネプロが終わり、会費3000円で飲み放題食べ放題という宴会があった。会場は、昨夜定食を食べたOO食堂だった。
バイオリンのYさん(女性)が、黙って刺身の大皿を隣のテーブルのと交換していた。どうして?と聞くと「だって、これ、これ」とひそひそ口だけ動かして言いながら指さすのを見ると、中トロが。他の皿にはない。目ざとい。次に一升瓶の酒を見て「この酒はだめ。」と言って店を一回り「この酒がうまいんだ」と、新潟の銘酒を抱えて戻って来た。同じテーブルでよかった。
宴もたけなわになって「これは打ち上げじゃない、本番は明日なんだ」と気づくが、時すでに遅く?11時過ぎるまで多いに盛り上がった。みなさん、二日酔いにならないで。
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by pataponm | 2010-03-02 12:04 | 音楽  

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