カテゴリ:創作童話( 18 )

 

手づくり絵本「あかちゃんのくにのにおい」

この作品は、絵も自分で描いた。
娘の言葉として「」の中に書かれているのは、実際に娘が言った言葉そのままです。

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すてきなおねえちゃん まいへ
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まいは 目のまえの小さなあかちゃんを じっとみつめていました。きのう うまれたばっかりの まいのおとうとです。
まいのおともだちには おとうとやいもうとがいる子がおおいのに まいにはいませんでした。まいはいつもおかあさんに あかちゃんがほしいと ねだっていました。
それが、もうすぐ6さいになるというある日、とうとうおとうとが うまれたのです。

あかちゃんは 小さなベッドの中で ばんざいをしたまま ねていました。ねむりながら かおのまえで うちゅじんのような ほそいほそいゆびを ゆらゆらうごかしていました。

「あかちゃん、どうやって うまれたの? おなかが きゅうに ひらいたの?」
まいは きのうまでいなかったあかちゃんと、たいらになったおかあさんのおなかを ふしぎそうに見くらべました。
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あかちゃんのなまえは「りゅう」ときまりました。
「りゅうくんは、まいがあかちゃんのときに そっくりね」
と、おかあさんが いいました。
おとうさんは りゅうのしゃしんと まいがあかちゃんのときのしゃしんを ならべてみました。
おなじふとんに ねて、おなじかっこうをして、まるで おなじあかちゃんみたいです。
「クイズ。 そっくりな ふたりのあかちゃんには、ひとつだけ ちがうところがあります。どこでしょう。」
と おとうさんがいうと、まいが
「はーい! こたえ。ちんちん!」
と大きなこえで いいました。
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「ほんとはね、わたしたち ふたごだったんだよ」
と、まいがいいました。
「かみさまのところから 下を見て、『あそこのおうちに いこう』ってふたりできめたの。それでいっしょにはしってきたんだけど、とちゅうで りゅうちゃんが ころんじゃったのよね。わたし、いそいでたから きがつかなかったの。だから、わたしがさきに うまれてきちゃったのよ」
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「ね、そうだよね、りゅうちゃん。やっと あえたねぇ!」
まいはそういって りゅうの目をのぞきこみました。りゅうは、ぬれたようなあおい目でまいの目を じっと見ました。
「見て! りゅうちゃん、あたらしい目をしてるよ。すきとおって ぴかぴかしてる」
おとうさんとおかあさんも りゅうの目を見ました。
「この目で なにを見てるのかしら。わたしたちには 見えないものが 見えてるのかもしれないわねぇ」
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なつやすみもおわり、まいのようちえんが はじまりました。
あるあさ、まいはようちえんへいくよういもしないで がようしにえをかきはじめました。
「まい、はやくしないと バスがきちゃうよ。あさは あそんでるじかんないでしょ!」
だいどころから おかあさんが大きなこえでいいました。
「あそんでなんか いない!」
まいも 大きなこえでいいかえしました。

しばらくすると まいはおかあさんに一まいのえを わたしました。
「おしゃれしてるおかあさんのえ かいたの。おかあさんに あげる」
「ありがと」
「ほらね、あそんでたんじゃないでしょ?」
「そ、そうねぇ」
おかあさんは ちょっとこまったかおでいいました。
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つぎの日、まいはおかあさんになんどもいわれて やっとふくをきたけれど、げんかんでいつまでもぐずぐずして なかなかくつをはこうとしませんでした。
「おかあさんは、わたしがようちえんに いってるあいだ、りゅうちゃんだっこして『よしよし』っていってるの?」
「そうよ」
「そういうとき、だいぶ しあわせ?」
「うん、とってもしあわせ」
「わたしがあかちゃんのときも だっこして『よしよし』っていってた?」
「もちろん、いってたよ」
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そのつぎの日、まいはパジャマのままソファにねころんで、おかあさんが いくらいってもふくをきようとしませんでした。
「きょう、ようちえん やすむ」
「びょうきでもないのにやすむなんて だめでしょ」
「わたしだって たまにはやすみたいんだよ」
「きょうとあしたいけば、そのつぎはおやすみよ」
「みんながやすみの日は いやなの。わたしだけ、やすみたいの」
「ずるやすみは いけません!」
おかあさんは、すこしきついこえで いいました。
するとまいは、
「うちにいて おかあさんのかおを ずーっと見てたいんだよぉ。おかあさんが だいすきなんだもん!」
とさけぶと、とうとう大きなこえで なきだしてしまいました。
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おかあさんは まいをだきあげると いいました。
「おかあさんも まいがだいすき。でも、ようちえんもいかないで 一日じゅうかおを見たり だっこしてるわけにいかないでしょ。だから、こころの中で『だいすき』って おもってるのよ」
「わたしのこと、なんばんめにすき?」
と、まいはなきながらききました。
「いちばんすき」
「りゅうちゃんは?」
「いちばんすき。いちばんはね、なんにんいてもいいの。大すきでたいせつな人はみんないちばん。りゅうちゃんは あかちゃんだから、いつもおかあさんがそばにいてあげなくちゃならないのよ。でも、おかあさんのこころの中には いつでもふたりのこどもがいるのよ」
「わたしが ようちえんにいってるときも?」
「うん。こんど きをつけててごらん。おかあさんのこころがそばにいるのが わかるから」
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それからまいは、またげんきにようちえんに かようようになりました。
ようちえんからかえってくると、まいはすぐりゅうのそばにいって
「りゅうちゃん、ただいま」
といいます。
りゅうは、おねえちゃんのかおを見ると よろこんで手や足をばたばたさせて
「きゃー」といいます。
「りゅうちゃんは ほんとにかわいいね。かわいくないという日がないね」
と まいはいうのでした。
まいは、りゅうのあたまにかおをうずめました。りゅうのあたまは、あまいような ひなたのような いいにおいがします。
「おかあさん! りゅうちゃんのにおいって、うちのにおいじゃないよ。あかちゃんのくにのにおいだよ!」
と まいはいいました。りゅうは おねえちゃんのほっぺに小さな手をおしつけて
「あんぐぅ」
といいました。
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◎あとがき
5歳で弟が生まれたとき、まいは本当に喜んでくれました。
でもやはり、今まで自分一人のものだった母に、もう一人大切なものができたということは、大きなショックだったようです。
りゅうが生まれてまもなく、まいはわけもなくぐずったり泣いたり、幼稚園に行きたがらなくなったりし始めました。
母親にべったりになったかと思うと、反抗心をあらわにしてへりくつをこねたり、それを受け止める母親にとっても、つらい日々でした。
でも、その不安定な心が、弟を憎むという形には現われず、あくまでも弟はかわいがってくれたのは救いでした。
まいも今は小学校3年生、りゅうは2歳半になりました。あのころまいが苦しんだこと、そして弟に対して残してくれた美しい言葉を、ひとつの記念として残しておきたいと思い、絵本にまとめてみました。
最近りゅうは、自我が強くなり、おねえちゃんを慕ってはいるのだけれど、ときどきかみついたり髪をひっぱったりします。まいも、「かわいくないという日がないね」とばかりも言っていられなくなりました。
「今までにもらったプレゼントの中で、一番はやっぱり赤ちゃんだよ」
と言っていたあのころを思い出してもらうためにも、この絵本は貴重なものになるでしょう。
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by pataponm | 2013-06-21 11:25 | 創作童話  

手作り絵本「ゆりかご」

「第1回彩の国 手づくり絵本展」に出品した作品「ゆりかご」ご紹介。
絵が上手で近所の奥さんたちを相手に絵画教室をやっていたこともあるKさんが絵を描いてくれました。

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ある春の日、うさぎのあかちゃんが生まれました。おかあさんは、じょうぶな草をあんで小さなゆりかごをつくりました。
ゆりかごには、木の実でつくったすずがひとつついていました。
あかちゃんは、あたたかい日ざしをあびてねむり、目がさめると木の実がトララトララとなるのをきいてわらいました。
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うさぎのあかちゃんはすくすくと大きくなって、ゆりかごから出たり入ったり、手で木の実をたたいてトムトムタムと音をたてたりできるようになりました。そのうち、ゆりかごに入れないくらい大きくなって、のはらを一日中走りまわるようになりました。
やがておかあさんは、子うさぎをつれてひっこしていきました。のこされたゆりかごは、のはらでひっそりと風にふかれていました。
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そこへ、たぬきの子がとおりかかり、ゆりかごをみつけました。
「すてきなかごねぇ! お花をいっぱいつんで、おばあちゃんにとどけてあけようっと」
たぬきの子は、きんぽうげやすみれやたんぽぽを、ゆりかごからあふれるまでたくさんつみました。そのとき、きゅうにつよいかぜがふいてきて、かごは空たかくまい上がりました。花は、くるくるまわりながら空にちらばりました。
「きれい! お花がかぜにのってる!」
たぬきの子は、むちゅうで花のあとをおいかけていきました。
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ゆりかごは、じめんにおちてころがり、かしの木のねもとで、下むきになってとまりました。それから長いあいだ、なにごともおこりませんでした。そのままかごは、かぜのこえに耳をすましてでもいるように、じっとしていました。
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つぎの春、のねずみがゆりかごをみつけました。
「おっ、ちょっといいいえだぞ」
のねずみは、けっこんしたばかりのおくさんをよんでくると、ゆりかごを見せました。
「げんかんはここがいいよ。すてきな木のすずがぶら下がっている」
おくさんは、すずをコロンカランとならしてみて、そのいえがとても気にいりました。そして、あんしんして子どもをたくさん生みました。
まもなく、せまいいえの中は、春生まれの子どもたち、夏生まれの子どもたち、秋に生まれたあかちゃんたちで、すぐいっぱいになってしまいました。
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「これじゃ冬がこせないな。ひろくてあたたかないえをさがしにいこう」
と、のねずみはいって、たくさんのかぞくをつれて、ゆりかごのいえを出ていきました。
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ゆりかごは、ながい冬のあいだ、ゆきにうもれてじっとしていました。春がきてゆきがとけると、ゆりかごもすがたをあらわし、気もちのいいかぜにふかれて木の実がコロコロとなりました。
きつねのぼうやが、その音を聞きつけて、ちかづいてきました。
「なんだろう、これは」
きつねは、ゆりかごをあたまにかぶってみました。
「ぼうしかな」
きつねが走ると、木の実がたのしそうにカラコロとなりました。
そのとき、足もとから小鳥がばさばさっととびたったので、きつねはおどろいてひっくりかえりました。それからきつねは、あたまからかごがおっこちたのにも気がつかず、小鳥をつかまえようと、走っていってしまいました。
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ゆりかごは、木のえだにひっかかってぶらさがっていました。いたちのきょうだいがやってきて、それをかわるがわるブランコにしてあそびました。
「もっともっと、つよくこいでごらん。カッコンタランといい音がするよ」
ふたりは、このブランコがとても気にいって、夏のあいだまいにちあそんだので、とうとうとってがぶつりときれてしまいました。
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いたちのおかあさんが、秋になってからそのかごにりんごをたくさん入れていちばへもっていきました。
いちばには、りすがあつめたくるみや、にわとりがつくったはねかざりや、小鳥がつんできた木いちごなどが、うられていました。そこへ、おなかの大きなうさぎのおくさんがとおりかかり、りんごのかごに目をとめると、それをふしぎそうにじっとみつめました。
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「りんごはいかが?」
いたちのおかあさんがいいました。
「ごめんなさい。わたし、りんごじゃなくて、そのかごを見ていたんです」
うさぎのおくさんがこたえました。
「これを見てると、むねの中にとってもあたたかい、なつかしいものがひろがっていくの。この中で、気もちよくねむってしまいたくなるような・・・」
「このかごは、子どもたちがみつけて、ブランコにしてあそんでたものなんですよ」
そのとき、かぜがふいてきて、ゆりかごの木の実がトララトララとなりました。
「あ! この音、おかあさんがつくった木の実のすずとおなじ音だわ。いたちさん、このかごは、ははがわたしのためにつくってくれたゆりかごなんです!」
「まあ!そうだったんですか。じゃあ、りんごがぜんぶうれたらかごはあなたにさしあげましょう」
と、いたちのおかあさんがいいました。
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うさぎのおくさんはかごをもらってかえると、ちぎれたとってをリボンでむすんでまどの下にたいせつにおきました。かごからりんごのかおりがかすかにしました。
おくさんは、大きなおなかをなでながら、もうすぐ生まれてくるあかちゃんに、そっとはなしかけました。
「あなたのおばあちゃんが作ってくれたゆりかご、しあわせをいっぱいのせてかえってきたのよ」
さわやかなかぜがふいてきて、まどべにつるした木の実のすずが、、タラントンタラントンと、よびあうようになりました。
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by pataponm | 2013-06-20 18:46 | 創作童話  

手づくり絵本展

さいたま市北区のプラザノースで「第1回彩の国 手づくり絵本展」が開催された。
Ki市の創作絵本グループの呼び掛けで、A市、Ko市などのサークルや個人が参加して初めての合同手づくり絵本展が実現したのだ。

◎絵本展のポスター。
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◎プラザノース
さいたま市北区の複合施設プラザノースは、区役所、図書館、ホール、ギャラリーなどが入る複合施設。吹き抜けのロビーなど、近代的な素敵な建物だった。
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◎二階から階下の図書館が見える。
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◎ガラス張りの部屋ではストレッチのレッスンをやっていた。
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◎8つあるギャラリーの一つで絵本展が開催される。他に、いくつかの音楽スタジオ、講座室などもあった。
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◎壁には「たからばこギャラリー」と題して、絵本出品者たちの描いた絵はがき大のイラストを貼り出す。
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今回は埼玉県全域ではなく、県南のいくつかの市のみの参加だが、それでもこれだけたくさんのサークルがあったのか、と驚く。A市だけでも3つか4つの手作り絵本のサークルがあるのだから当然か。
作品の水準もとても高い。

◎落ち着いた色使いとデザインが素敵な手づくり絵本。
すべてのページに内容に合った細密イラスト入りの縁飾りが付いている。
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◎小さな小さな飛び出す絵本。全見開きに仕掛けが。
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◎この方の絵本の完成度の高さには驚嘆した。
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◎仕掛けも面白いしキャラクターはかわいいし、なにより制作の技術が高い。
作者の方は、今回の合同展の発起人の一人だった。絵本は今までに何冊か出版したことがあるという実力者だった。やっぱりね。
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◎各地域のサークル代表。「第1回」ということなので、是非来年以降も続いていってほしいものです。
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by pataponm | 2013-06-12 17:25 | 創作童話  

ぼうしが ほしい うさぎさん

たんぽぽ会30周年展に出品するためにずい分前に作った絵本を引っ張りだして来たので、ご紹介します。

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ぼうしが ほしい うさぎさん(表紙)


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ぼうしが ほしい うさぎさん (中表紙)


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もりでは いま ぼうしが おおはやりです。
だれかが とびきり すてきな ぼうしを かぶって もりを あるいたのに ちがいありません。
だれだって すてきな ひとを みれば ちょっと まねを してみたく なるものですからね。


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おかげで こぶたの ぼうしやさんは だいはんじょう。
くまさんが きました。
「ぼうしを ください」


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「わおぅ、かっこいいなぁ。こうちょうせんせいに なったみたいだ」


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あひるさんが きました。
「わたしにも ぼうしを くださいな」


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「まあ、すてき。おでかけが たのしくなりそうよ」


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(左)かばさんの ぼうしは おなべみたい。
(右)りすくんの ぼうしは くるみそっくり。


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(左)ねこさんの ぼうしは ケーキみたい。
(右)おさるさんの ぼうしは ビィルディング。


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みんな ぴったりの ぼうしを かって おおよろこびです。


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そこへ うさぎさんが きました。
「わたしにも ぴったりの ぼうし あるかしら」


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(左)「みみが じゃまで かぶれないわ。ちいさいのが ほしいのよ」
(右)「ちいさすぎて おちちゃうわ。すっぽりかぶれるのを ちょうだい」


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(左)「みみあてを かいに きたんじゃないのよー。あたまに かぶれる ぼうしが ほしいのよー」
(右)「いやだー。わたし おばけじゃなーい」


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あれも だめ これも いや。
うさぎさんは みんなと おなじ はやりの かっこうが できないので 「わーん わーん」と なきました。


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(左)そのとき あひるさんが そっと ぼうしを かぶせて くれました。
(右)「あら ぴったり。わたしに ぴったりの ぼうだわ。あひるさん ありがとう」
「いいのよ。わたし また あたらしいの かうから」


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うさぎさんは おあつらえむきの ぼうが みつかったので うれしくて うれしくて とびはねて うちへ かえりました。


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でも うさぎさんが ちょうどいい ぼうしを みつけたころ もりの みんなは もう ぼうしに あきてしまいました。
そして こんどは かわいい パンツが はやりはじめたのです。
だれかが とびきり すてきな パンツを はいて もりを あるいたのに ちがいありません。


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◎娘にかわいい模様のパンツを買ってあげたら頭にかぶって「(耳を通す穴があいてるから)うさぎさんのぼうしだー」と言ったことにヒントをもらって作った。
みんなが持っているものをすぐに欲しがって、いざ買ってあげようとすると「あれもいや、これもいや」となる娘へのちょっとした戒めもこめているんですけどね。
これを作ったころ、娘は小学校低学年でした。
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by pataponm | 2013-04-26 10:54 | 創作童話  

ぼくたちの のりもの

公民館まつりに出品した2冊のうち1冊は、息子が幼稚園年中さんのころに毎日描いていた乗り物の絵を製本したもの。
娘は人の顔ばかり描いていたが、息子は乗り物しか描かなかった。誰が仕向けたわけでもなく、男の子と女の子はこうも違う、としか言いようがない。

4歳のころに描いた絵を、母親が懐かし気に眺めながら絵本に仕立てているなんて、大学を卒業した息子に知られたらたいへん。
息子のいないときにこっそり仕上げました。

◎「ぼくたちののりもの」より一部公開。
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◎みんながのれるとらっく
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◎にかいばす
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◎きゅうきゅうしゃ
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◎ろせんばす
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◎たかさきせん
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◎おとうさんのくるま(さすがにお父さんだけは描いたね。鼻の穴まで忠実に・・・)
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◎しょうぼうしゃ
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◎はいうぇいぱとかー(字は書けないが、八分音符は書けた・・・? ピーポーと鳴っているらしい)
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◎ようちえんばす
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◎4歳といえば、この「森の小人」の時代ですよ。
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◎猫と対等な立場でゲームに熱中していた、こんな頃ですよ~(涙)。
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◎公民館まつり終了後は、一階の食堂に集まり・・・、
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◎甘味で打ち上げ。
来季(5月から)の副会長に選出されてしまいました~。
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by pataponm | 2013-04-21 10:56 | 創作童話  

公民館まつり

市の公民館で、恒例の「公民館まつり」が2日間開催された。

◎たんぽぽ会の展示室。30周年展と日が近かったので、皆さんほとんど同じ作品を出した。
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◎マイコーナー。やはり30周年展の縮小版です。
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◎フェルトのアップリケで作った額絵。軽井沢の四季と教会巡りというテーマで。
「ショー記念礼拝堂 春」
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◎「軽井沢南教会 夏」
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◎「聖パウロカトリック教会 秋」
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◎「軽井沢高原教会 冬」
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◎当番の合間に、他の部屋の展示を見て回った。
編み物サークルは、体験コーナーが賑わっていた。
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◎絵てがみ。
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◎折り紙。ここにも体験コーナーあり。
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◎書道。
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一まわりして、しみじみ思ったのが、「シニア女性は元気だ」ということ。シニア入口の私より遥かに年上の女性たちが、いきいきと自分の趣味に没頭している。
ホールでのフラダンスの公演を終えて、上気した顔でぞろぞろ出て来た派手な衣装のシニア女性の群れには、圧倒されるものがあった。

◎写真。このサークルだけは、男性が中心のようだった。
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◎下の階には、作業所の人たちが作ったクッキーやまんじゅう、弁当などが販売されていて、昼どきに行ったら大行列。「ここまでで完売です」と後ろの列の人たちが切られていた。
ここで昼食を食べようと思ったが諦める。
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◎午後は、学生時代の友人が上京したとの知らせに、当時の友人三人で会う。
有楽町駅前のカフェで「紅茶ならポットで来るからねばれるよ」という作戦?で、ポット紅茶のお代わりをしつつ、2時間半も話しこみました~。
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by pataponm | 2013-04-20 20:58 | 創作童話  

岩波の子どもの本~昔の絵は逆版になっていた?

以前、昔読んだ絵本「おそばのくきはなぜあかい」のことを記事にしたら、友人のY.Kさんが「今も持っている」と言って貸してくれた。

◎年代を感じさせる「おそばのくきはなぜあかい」。友人は、子供のころ読んだ絵本をまだ何冊も大切に保管しているそうだ。
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◎大好きだった初山滋の絵。そうそう、こんなシーンがありました。
細い細いおそばの茎がおじいさんをおんぶして川を渡るというあり得ない場面なのに、不自然さを感じさせない。
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◎冷たい川を渡ったおそばの足は、すっかり赤くなってしまいました。
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そのため、おそばの茎は今でも赤いのだが、親切だったおそばはそれからずっと、暖かい季節にすくすく育つことができるようになり、おじいさんの頼みを断った麦は寒い季節に踏まれながら育たなければならなくなった、というおはなし。
たった一度の親切で永遠の安楽暮し、たった一度の不親切で終わりのない艱難暮しって・・・。
まあ、むかしばなしって、だいたいこんなものですけどね。

◎同じ本の中にもう一つ「おししのくびはなぜあかい」というお話しも入っていた。
すっかり忘れていたが、この絵を見たとたん、5歳のころの自分にワープするような、懐かしいを通り越したなんともいえない感覚に捉われた。
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今はたくさんの児童書の出版社があって、子供たちは様々な絵本を見て育つのだろうが、私のころには「岩波の子どもの本」しかなかった。共通の絵本の思い出を持つ人がいることが分かってうれしい。

◎わが家の本棚を探してみると、岩波の絵本が何冊かあった。でも、絵本指導に熱心だった息子の幼稚園で定期購読していたものや、古本屋で私が買ったものばかり。子供のときに自分が手にとっていたものが残っていればなぁ、と思う。
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◎これが、だーいすきな「まりーちゃんとひつじ」です。おはなつみにでかけるまりーちゃん、ひつじのぱたぽんと あひるのまでろんもいっしょです。
そう、私のハンドルネームはここからいただきました。
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◎Y.Kさんと昔なつかしい絵本の話で盛り上がっていたら、Sさんも、息子さんたちが小さいころに読み聞かせた絵本が残っていると、見せてくれた。
なつかしい。坪田譲治の「りすとかしのみ」は記憶にないが、あとの二冊は何回読みなおしたことか、ぼろぼろになっていたと思う。
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◎絵本の巻末に、他の絵本の紹介があった。すべてなつかしい。「読み聞かせ」ということを一切しなかった母だったが、買い与えることはしてくれていたんだな、と改めて思う。
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ところで、翻訳ものの絵本は今では横書きで、本の開きはオリジナルのまま左開きになっているが、昔は縦書きで右開きの絵本になっていた。
息子が幼稚園のときに買った「ひとまねこざる」は横書きの左開き。「私のころは右開きだったなぁ」と思いながら本を開いて「あ、絵が逆になってる!」と思った。たとえば「向こうへ逃げて行く」ような場面のときに、右開きにそのまま使うと「こっちへ走って来る」ように見えてしまう。だから昔の絵本ではオリジナルの絵を逆版にしていたのか。
でも手元に昔の絵本がないので、私の記憶は確かだと思いながら、証明することができなかった。

◎この記事を書くにあたって、ネットで検索してみたら、旧版縦書きの「ひとまねこざる」と新版縦書きのものを並べている写真を見つけた。う~ん、やっぱり逆版になっている。
(画像はこちらからお借りしました)
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昔の出版社は苦労したんですね。絵を描いた人は快く思わなかったろうに、昔は今ほど日本語の横書きが受け入れられていなくて、「子供が読む本に横書きなんぞ、もってのほか」という常識でもあったのだろうか。
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by pataponm | 2013-03-25 12:49 | 創作童話  

「ふくろ」で始まって「くも」で終わるおはなし

たんぽぽ会30周年展の展示に、13年前に作った共同制作の絵本があった。
3、4人ずつのグループに分かれて、同じテーマで絵本を作る、というもの。
テーマは「OOで始まってOOで終わるおはなし」。
全員がカードに思い思いの言葉(馬、夢、家、風、星・・・なんでもいい)を書き、2枚のカードを選ぶ。無作為に選んだカードで、たとえば「馬で始まって風で終わるおはなし」みたいなテーマが決まり、それに沿っておはなしを考えて行くのだ。

そして、そのときのテーマは「ふくろで始まってくもで終わる」だった。

◎4つのグループが作った「ふくろで始まってくもで終わるおはなし」
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◎みんな夢のあるおはなしを考えた。ふくろの上に木の実がぽとんと落ちたり・・・
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◎どうぶつたちが「なんだろう」とふくろの周りに集まって来たり・・・
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◎でも、私たちのグループが作ったのは「ふくろにだけはなりたくなかった」というタイトルの暗~いおはなし。
文章を書いたのは・・・わたしデス。
絵を描いたのは、私と組んで何冊かの絵本を作ったM・Kさん。
あとの二人は、「製本」と「文字入れ」。おはなしの内容に、あまり前向きな気持ちになれなかったのかも・・・。
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◎こんなおはなしです。(作者名は、せめて、ということでHappys)

「ふくろにだけはなりたくなかった」
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ああ ふくろになんか なるんじゃなかった
ものを いれるだけの
からっぽの つまらない じんせい
さいごは あながあいて ぼろぼろになって おわるだけ
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おれだって さいしょは 
ゆめも きぼうも あった
はじめは ゆうめいブランドの ブティックで
おじょうさんの すてきな ワンピースを
いれてもらえたのさ
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だけど ふるぎを つめこまれて
バザーに だされちゃった
おじょうさんに かわいがってもらいたかったのに
ふくろなんて すぐ おはらいばこに なるんだ
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そのあと おばさんが たくあんを
ぎゅうぎゅう つめこみやがった
くさいのなんの・・・
ふくろは じぶんで
いれるものを えらべないのさ
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しまいには こどもが めと くちの あなを あけて
ロボットごっこだって
ふくろになんか なるもんじゃないよ
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なんで ふくろになんか うまれたんだろう
うんめいに ふりまわされるだけの じんせい
こんど うまれるときは
あの そらの くもになりたい
くもになって じゆうに
ひろい せかいを ただよって すきな ところに いくんだ
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ああ くもになんか なりたくなかったわ
かぜに ながされるだけの
ふわふわの つまらない じんせい
さいごは あめになって
びしょびしょ ふらせて おしまいよ
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どうして くもになんか うまれたのかしら
こんど うまれるときは
あそこに ねている ふくろに なりたい
ふくろになって いろいろなものを いれてあげて
たくさんの おともだちを つくって たのしく いきていきたいわ
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by pataponm | 2013-03-13 16:20 | 創作童話  

手づくり絵本たんぽぽ会30周年展 終わる

手づくり絵本たんぽぽ会30周年展が終わった。

◎たくさんの方々が来てくれた。市役所の施設なので、昼休みに職員の方も連れ立って見に来てくださった。「一度じゃ読みきれない」と、何回も通ってくださる方もいた。市の広報のHPにも載った。
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◎初期のころから活動を続けてきた会員の絵。完成度が高い。こんな風に描けたらなぁ、と思う。
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◎最近お孫さんが生まれて絵本作りの意欲が再燃した人も。
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◎漫画家のアシスタントをしていたという、最近入会した若い人もいる。
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◎いつもアイデア満載の作品を作る人。「紙を円錐形に作ってそれを切っていくと・・・」制作方法を聞いたが全く理解できず。
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(額絵は光が反射してよく撮れていません。なるべく光が入らないように斜めから撮って歪んでしまったものもあります。ごめんなさい!)

◎旅行に行くと食べたも物や見た物をさらっと描いてしまう人。
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◎「世界に一冊だけの絵本」一挙ご紹介~。
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by pataponm | 2013-03-12 17:42 | 創作童話  

たんぽぽ会30周年展 <共同制作コーナー>

たんぽぽ会30周年展、共同制作のコーナーに、17、8年前に作った共同作品が並び、私の担当したものもあって懐かしかった。

◎共同制作たんぽぽかるた。忘れていたけど、私が担当した1枚があった。赤ちゃんのころの息子をスケッチした絵に言葉をつけている。
あーー、かわいかったなぁ~、息子。
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◎一人見開き2ページずつ担当して自由に絵を描き、一冊の絵本を作った。私は、幼稚園に入ったばかりの息子をモデルに4コマ漫画を描いた。
あーあー、かわいかったなぁ~、息子よ。
(一列ずつ見てね)
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by pataponm | 2013-03-08 23:30 | 創作童話