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ココとコッコ

フェルティングクラフトで初めて作った作品は、友人Tちゃんの愛犬ラブラドール・レトリバーのココだった。少し作り方の要領が分かったところで、リベンジ製作。前回は前足の上にすっと頭を付けていたが、胸が意外に前に張り出している。肋骨のある部分はがっちりしていて腰に向かって細くなっている・・・。写真を見れば見るほどフォルムを忠実に出したくなってくる。やりすぎると人形の可愛さが損なわれる。悪戦苦闘の末、下の写真のようなココが出来上がった。「薄茶の鼻は人形にすると可愛くなくなるので、こげ茶にする」と、師匠のMちゃんが言っていたが、これも「写実主義」を貫き、薄茶のてかてか鼻に。
ココは、2年前にご主人の赴任のお供でニューヨークに行った。飛行機の貨物室での辛い旅に耐えて、今は朝夕、セントラルパークやハドソン川沿いのリバーサイドパークを散歩する身分だ。
出来上がったココ人形をエア・メールでTちゃんに送ったら、早速メールをくれた。「ココの小型なのでコッコ」と名付けたそうだ。本物ココとのツーショットも添付してくれた。
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◎2度目の挑戦ココ。耳のひだ、胸郭のふくらみ、たれ気味の目などに苦労した
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◎はじめまして!ニューヨークに到着して本物ココと対面したコッコ。ちょっと緊張してる?(コッコが)
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 ◎遊んでる、あそんでるぅ~♪ 仲良くなれたみたいでよかったね。
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by pataponm | 2008-04-26 16:13 | 羊毛ドッグ・クラフト  

ホセ

フェルティングニードルで人形を作る手芸を、決まった呼び名はないようだ。私はとりあえず勝手にフェルティングクラフトと言うことにしたが、パッチワークやレザークラフトのように一般に認知された言葉はない。それぞれの作家さんが自分の仕事に名前を付けている場合もあるが、商標登録されていたりして、他の人には使えなかったりする。
その名前をいろいろ見ると、「○○ドッグ」としているものが多い。友人Mちゃんは「羊毛ドッグ」と言っている。そして皆、犬ばかり作っている。
それなら私は猫に挑戦してみようと思い、友人Kさんの家の「ホセ」を作った。
作ってみて、猫の難しさを思い知った。しなやかな体のライン、複雑な毛色、そして何より「猫目」が表現できない。悪戦苦闘、ニードルつつきまくって、カチコチやぶにらみのホセになってしまった。
それでもKさんにプレゼントしたら喜んでくれて、Kさん宅をおとずれたハンドルネームたちつちげんさんも、自分のブログ「登山道の管理日記」に高性能カメラで撮ったミニホセを載せてくれた(4月18日の書き込み)。もっともこれは、私がKさんに「げんさん、ブログに載せてくれるかなぁ~」と言ったのが相当なプレッシャーとなっていたようだが。
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◎借りた写真を見ながら作ったホセ。犬の目は市販のテディベア用の目やボタンを使えるが、猫の目はない。銀色のレザータッチの布を彩色してボタン目をはめ込んで作った。挑みかかるような凶暴な目つき!本物より可愛くなるはずなのに・・・
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◎後ろ姿は、ちょっとは猫らしい・・・?
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◎Kさんが写メで送ってくれた本物ホセとの対面ショット。感激。
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◎その後とても仲良く暮らしているらしい♪
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by pataponm | 2008-04-22 11:03 | 羊毛ドッグ・クラフト  

フェルティングクラフト

音楽仲間の友人Mが、羊の原毛を使って犬の人形作りをしている。原毛を特殊な針でつついてキューティクルをからませ、フェルト化させて形を作って行くというクラフトだ。MちゃんのHPで写真を見たり、実家の犬マロンを作ってプレゼントしてもらったりして、「本物そっくり、でもめちゃくちゃ可愛い」このクラフトに、私もすっかり魅了されてしまった。
どうして、ふわふわの原毛がこんなに可愛いわんちゃんの形になるの?縫い目はどこ?糊付けしてるの?と、見れば見るほど不思議。本を買って作り方を読んでも、なかなかイメージがわかない。
とうとう、Mちゃんのお宅まで押しかけ、1日講習をお願いしてしまった。彼女は、作家として注文販売を始めたばかり、「年内は締め切った」と言うくらい注文が殺到していたのに、私のために丁寧に教えてくれた。「ニードルで刺して形を作っていく」と本で読んでもさっぱり分からなかったことが、目の前でやって見せてくれると一瞬にして体得できる。
そのとき、5時間かけて作った最初の作品が、下の写真だ。友人Tの愛犬ココをモデルにした。b0134988_17371415.jpg
鼻先の突き出しがうまくいかなかったのだが、Tちゃんは「赤ちゃんのときのココに似てる」と言ってくれた。
次に作ったのは、実家のアメリカン・コッカースパニエルのマロン。Mちゃんが作ってくれたのは子犬のときの写真を元にしていたので、私は「若者」なったマロンをモデルにした。やんちゃで一時もじっとしていないバイタリティと、好奇心いっぱいの目がマロンの特徴だが、あまり表現できず、ちょっと寂し気なマロンになってしまった。
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2作目 マロン。Mちゃんは鼻もフェルトで作った方が可愛くなると言うが、私はマロンの黒々と濡れた大きな鼻を表現したくて、樹脂粘土に透明マニキュアを塗って作った。
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実家で飼っているマロン、2歳。いつも「ばふんばふん」と飛び跳ねたりぐるぐる回ったりしているマロンの静止画像を撮るのは至難の技。
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by pataponm | 2008-04-20 17:35 | 羊毛ドッグ・クラフト  

桜の花びらが散るとき

今年の桜は、私の住む辺りでは4月3日に満開になった。その2、3日前には突風が吹き荒れる春の嵐で、駅前の自転車がなぎ倒され看板が飛ばされるほどの悪天候、雨も降ったが、8分咲きの桜の花びらは、しっかりしがみついて離れず、見事満開の日を迎えたのである。
そして桜は満開を誇った次の日にはもう散り始め、今度は風もないのにはらはらと留まることもなく散り続けた。
雨や風にいじめられても散らなかった桜が、時期が来れば自分からさぁーっと散って行くのを見ると、「惜しむ」とか「潔い」といった情感とは切り離された、すがすがしさを感じる。
週末に北本自然公園に桜を見に行ったときは、もう大分散っていて、足元に白く積もった花びらもまた美しい、という情景だった。b0134988_11571256.jpg
「最近、入学式の前に桜が散ることが多くなったと思わない?これも地球温暖化の影響かな?」
と夫に言ったら、ピンと来ない様子。夫は東北の出身、入学式に桜は咲いていなかったそうだ。
関東以外の所で暮らしたことのない私は、「満開の桜の下での入学式」は当たり前のことだった。学校の校庭に必ずソメイヨシノの大木が何本もあって、どの学校もちょっとした桜の名所になっていた。あれは当然、満開の桜の下で新入生たちが記念写真を撮るために植えられたものと思っていたのだが。
ここ数年、近所の小中学校では、入学式を待たずに桜が満開を迎え、関係者以外立ち入り禁止の校内で咲き誇り、そして散っているのである。
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by pataponm | 2008-04-18 11:57 | 近場のおでかけ・旅行  

新一年生が最初に習う文字は「つくし」?

教材会社に勤めていたころ、「硬筆書き方」の編集をしていた。
先日つくし摘みをしながら、そういえば、小学校1年生の「かきかた」の教科書に最初に出て来る言葉は「つくし」だったなぁ、と思い出した。
確かに、「つ」「く」「し」はひらがな50音の中で最も単純な文字だろう。なんといっても一筆でシュッと書ける。
しかし、単純なものは簡単というわけではない。「鏡文字(左右逆に書く文字)」に最もなりやすい文字が、この つ・く・し なのである。ひらがなを習い始めた子供が、右に曲がるのか、左に払うのか迷いに迷って「おいしょ」と書いた文字が、鏡に映せば読める逆さ文字になってしまう。
むしろひらがなは、一、二と筆を離して書く文字の方が覚えやすいのではないか。
私の娘の場合は、自分の名前の中にある「さ」を最初に覚えて、そこから形の似ている字「き」「ま」「す」「お」などと発展して覚えて行った。ノートに「ささきおたべました」と、何十回も繰り返し書いていた。意味不明だからお習字の言葉としては適当とは言えないが・・・。
今年も新一年生たちは、「これどっちに曲げるんだっけ」と迷いながら「つくし」と書いているのだろうか。その上、今どきの子供は「つくしって何?」と悩んでいるかも知れない。
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by pataponm | 2008-04-16 11:33 | 言葉  

つくし摘み

3月最後の土曜日、近所の荒川につくしを摘みに行った。期待したほどの密集地はなく、つくしは急勾配な土手のあちこちにちらほらと頭を出していた。足元を見下ろすより斜に透かして見た方が、ひょいと伸びているつくしが目に入りやすいので、つい上へ上へと土手を登りながら摘むことになってしまう。
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気付くと土手のてっぺんまで登り切っていて、腰を伸ばしながら見下ろすと荒川の流れと春の芽吹きが始まった緑の河原が見渡せて気持ちがいい。
夫に手伝ってもらったお蔭で、短時間でスーパーの袋にいっぱい摘めた。しかし、つくしはこの後の処理が大変なのだ。
「摘んだ時間の3倍かかる」と母が言っていたハカマ取りをしなければならない。しかも、ハカマがカリッと乾いていて「シャキシャキ」とむける、その日のうちに終わらせなければならないのだ。母は、摘むときから「ひょろっと茎が長くて、ハカマの数が少ないのを取ってね」と言っていた。夜は、つくしの山を前にして、母と向かいあい、物も言わずにハカマ取りをしたものだ。
その晩も、指先を真黒にしてハカマをむいた。
「摘むときはもっともっとと思うけど、ハカマ取るときはあんなに摘まなきゃよかったって思うね」と言っていた母の言葉を思い出しながら・・・。
時期が少し遅かったのだろうか、つくしは伸び切って胞子も飛んだ後で、茎は水気を失いかけていた。ハカマの先が焼けたようにちょっと黒くなっている。
それでも、ハカマを取り終わったつくしを熱湯でさっと煮てざるに取り、みりんと醤油と千切った梅干の果肉で味付けして7~8分煮ると、懐かしい我が家の味になった。
この、つくしの梅干煮は、母の家にずっと伝わって来た味だ。
土手で摘んでいると、毎年必ず何人もの人から「何を摘んでいるんですか?」「どうやって食べるんですか?」と聞かれる。その都度私は、この我が家伝来の味を教えている。
どの料理本にも載っていない「つくしの梅干煮」、荒川近辺から広まって、いつの日か、郷土の味になるのではないかしら?
つくしは英語では「horsetail」というらしい、と夫が言った。西洋にもつくしがあるというのが驚きだが、日本語では「土筆」と書く。東西の連想の違いが面白い。b0134988_11105061.jpg

土筆の梅干煮。
つくしつくしつくしの文字が煮込まれている。
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by pataponm | 2008-04-14 11:27 | 料理  

カトルストン・パイ

4月2日、ブログのタイトルを「カトルストン・パイ」にしようと思って、十数年ぶりに「クマのプーさん」の本を開いた。頭のわるいクマのプーが、人からまるでなぞのようにわけの分からないことを言われたときに歌うナンセンスソング、「カトルストン・パイ」。
「A fly can't bird, but a bird can fly.」この一節を、訳者の石井桃子は「スズメは、はえないが ハエはすずめる」と訳した。すごいなぁ、と思う。
石井桃子の訳は、言葉通りでない部分も多くあるが、物語全体の機知に富んだ生き生きとした面白さや言葉のリズムを見事に伝えている。登場人物たちの個性も、選び抜かれた話し言葉を使って目の前に浮かび上がって来るように表現している。
私の子供時代は、プーと共にあった。「クマのプーさん」と「プー横丁にたった家」を何度も読み直し、似たようなお話を書き、プーの歌う歌をつぶやき、プーの世界に心を遊ばせた。
どのページからも、当時の私の気持ちが蘇えって来そうな気がして、お茶を飲みながら、ページをめくりつつ、それにしても子供の心を深く理解した石井桃子の翻訳は、やっぱり素晴らしい、と感動していた。
翌日、夕刊の一面に、「石井桃子さん死去」の報があった。101歳、4月2日の午後3時半に逝去したとある。私が石井桃子に思いを馳せながら「カトルストン・パイ」を読んでいた、丁度その時間だ。
それからまた数日後、しばらくぶりに友人のHPを覗くと、めったに更新しない人なのに、その日に書かれた最新のページに石井桃子の写真があった。「プー」は読んだことはないけれど、日本で初めて「クマのプーさん」を読んだ子供として新聞に紹介されていた方が、自分と同じマンションに住んでいるという話題で書いていた。
敬愛する石井桃子さんと「交信した」とまでは言わないが、私の心が何かに引かれて、飛んで行ったのかなぁ、と思った。
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by pataponm | 2008-04-11 16:01