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サマー・コンサート

友人のRさんが、内輪のコンサートを開いた。「サマー・コンサート」というタイトルになっているが、長年一緒にアンサンブルを続けて来たRさんご夫妻とその友人I さんの3人が一緒に「大台」に乗ったことを記念する「同い年コンサート」でもある。
Rさんはバイオリン、ご主人はフルート、I さんはピアノで、ソロ、デュオ、トリオといろいろな組み合わせの曲を集めたプログラム、1曲だけご夫妻の長女のMさん(ピアノ)が賛助出演でお父様の伴奏をした。
コンサートは、Rさんのバイオリンの生徒さんで私たちの音楽仲間でもあるOさんが自宅隣に立てた私設ホールで行われた。
第一部には、ヘンデルのハイオリンソナタ4番、イベールの「二つの間奏曲」などの名曲が演奏され、第二部では、日本の歌やクラシック小品などが演奏された。普段から病院慰問や市の催しなどで演奏している親しみやすい曲を集めたようだった。
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◎O邸ホールでのコンサート風景。生徒さんや音大時代のお友達などで満員、椅子が足りないくらいだった。Rさんのステージドレスは全部お手製。第一部のときは真紅のドレスで、それも素敵だった。(写真はRさんのご長男撮影)

Rさんのバイオリンの演奏はとてもエレガントで美しく、歌心にあふれている。短いフレーズをすーっと弾いただけで何か暖かいものが心の中に流れ込んで来るような音楽を持っているのだ。
演奏後の懇親会で、「いつ聞いても涙が出てしまう。」と言っている人がいた。
三人のアンサンブルも、長い間一緒にやって気心の知れた間柄だけあって、気持ちよく溶け合っていた。
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by pataponm | 2008-08-31 09:34 | 音楽  

冠水した橋

いったいいつから雨が降り続いているだろう。しとしと降りが小止みなく5日も続いたり、毎夕激しい雷雨に襲われたり・・・、8月の後半は雨の止んだ記憶がないくらいだ。肺の中まで湿ってきそう。洗濯物が乾かないのはもちろん、台所のふきんや洗面所のタオルもいつも濡れている。紙までが湿っていて、鉛筆で文字を書こうとしても滑って色が薄くなる。水の中で暮らしているポニョになったみたい・・・。
北京オリンピックの開会式を晴天にするために薬剤入りのカプセルを何千発も打ち込んで周囲の農村に大雨を降らせたという話を聞いたが、もしかしてその影響・・・?
などと内心疑っていたら、朝日新聞の川柳に「まさかとは思うが北京の雨雲か」という、(豪雨地帯となった)多摩市に住む人からの投書が載った。まさかとは思うが。
気象庁は、これを「平成20年8月末豪雨」と名付けたそうだ。
埼玉県南西部にも、毎日のように大雨注意報が出た。私の住む市内にも床下浸水の被害があったようだ。
雨雲が重苦しく、小雨も降っていたが、近所の川の様子を見に行った。
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◎橋の向こうの道は冠水している。

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◎水位と道路がほとんど同じ高さ。昨夜は橋が冠水したと思われる。

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◎川上から流されてきた木の枝などが橋の欄干にひっかかり、濁流が橋の上を流れていったことを物語っている。
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by pataponm | 2008-08-30 11:08  

穂高ドッグラン de 羊毛カフェ vol.6

隣町の「穂高ドッグラン&ドッグカフェN36°」で毎月開かれている「穂高ドッグラン de 羊毛カフェ vol.6」に参加した。
5回シリーズで毎月小物を作りためて、最後にリースに飾り付けてクリスマスリースを作るという計画だ。
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◎今日作ったのは、ブーツとクリスマスプレゼント。

羊毛はほぐして毛足をバラバラにしないとニードリングしても固まらないと思っていたのだが、機械でカードして帯状になったものを、そのまま(毛足の向きが同じまま)適当な長さにちぎって端からくるくる巻いて原型を作ってしまうというやり方だった。ブーツは縦長に、プレゼントは短く、最初から形を作ってしまう。

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◎左の二つは、くるくる巻き方式、右の二つは今まで私がやっていた、ほぐして綿状にしたものから作っていくやり方。四角いものを作る場合は、くるくる巻くと角を出すのが難しいような気がした。でも、だいたいの形が出来てしまうので、手軽で短時間でできる。フェルト小物なんだから、「四すみ」なんかにこだわる必要はないのかも知れない。
四すみにこだわると、左の指でしっかり形を取りながら、指の「きわ」をニードルで刺して行くので、何回も指を刺してしまう。一つ作るのに10回くらい刺しまくって、最後には涙目になった。

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◎製作のあとはティータイム。美味しい黒ごまプディングだった。

10人ほど集まった生徒さんは皆、ワンちゃん連れで、トイプードルくんがちょこちょこ走り回り、レトリーバーくんが「おん!」と吠える中、賑やかにお喋りしながらちくちくやるのはとても楽しいひとときだった。
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by pataponm | 2008-08-23 15:10 | 羊毛ドッグ・クラフト  

軽井沢八月祭

軽井沢大賀ホールで開催されている「軽井沢八月祭」に行った。
1週間の会期中に2日間行われたリサイタル・シリーズでは、1ステージ60分間が1700円という手軽さで10のコンサートを聴くことができる。
ハープ・デュオ、ギター・ソロ、二胡、ピアノトリオ、ハモニカとマリンバ、無伴奏バイオリンソロなど、一流の演奏家によるコンサートが朝から夜まで催されていた。
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◎大賀ホール。池の向こうに素敵なデザインのホールが見える。

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◎水辺にはカモがいた。

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◎開演前、屋外のカフェでコーヒーを飲みながらプログラムを見る。音楽記号をデザインした紙コップがかわいかったので、家に持ち帰ってしまった。

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◎大賀ホールのステージ。生の演奏は、音響を考えて後ろの方で聴くより、奏者の息使いが感じられる所で聴く方が楽しいと思い、最前列に座った。

私たちが聴いたのは、佐藤俊介(バイオリン)、横坂源(チェロ)、菊地洋子(ピアノ)によるピアノトリオ。曲は、ハイドン:ピアノ三重奏曲第39番ト長調Hob.XV-25「ハンガリー風ロンド」、ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1番ハ短調op.8、メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調op.49 の3曲だった。
ハイドンは古楽器を模したような奏法で、ショスタコーヴィチは現代風に、メンデルスゾーンはロマンチックに、と表現の幅も広く、三人の緩急の呼吸も信じ難いほどぴたりと合っていて、本当に素晴らしい演奏だった。

昼食は、仏料理レストラン「りんでんばーむ」へ。
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◎木立の中、落ち着いた雰囲気のレストラン。

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◎りんでんばーむ店内。古いヨーロッパ風家具があしらってある。

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◎メイン料理にサラダ、パンのセットを注文する。
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◎パンは自家製。胡桃、胡麻、バジルなどが練りこんであるソフトフランスパンが日替わりで2種類出る。
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◎メインの肉料理。牛肉と茄子のグリルにデミグラスソースをかけたもの。肉はとろける柔らかさ、まろやかなソースの味も絶品だった。

食事のあとは、「軽井沢絵本の森美術館」と「エルツおもちゃ博物館・軽井沢」へ。二つの施設は隣接している。絵本の森美術館では「アンデルセン童話の絵本展」、おもちゃ博物館では「ドールハウス作家展」をやっていた。
アンデルセンの童話には、世界中の画家たちが挿絵を描いている。原画はどれも素晴らしかったが、アンデルセンの童話って、暗くて悲しくて残酷なものが多かったなあ、と改めて思った。

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◎ドールハウスには、すっかり心を奪われてしまった。日本人作家の技術水準は、世界一ではないかと思う。特に鎌田隆志さんという作家の作品の前にはいつも人だかりがして皆が驚嘆の声を上げていた。日本人ならではの、屋台シリーズというのも素晴らしかったが、たった今まで家族団らんがあったかのような、コタツの部屋での鍋物とか、見入ってしまっていつまでもその場を動けないくらいだった。
作ってみたい。でも、これ以上趣味を広げたら破綻する。でも作りたい。と、うずうずする気持ちをこらえながら、会場を後にした。

自宅に戻り、留守番していた息子も加わって、近所で評判のカレー店へ。
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ラムじいさんのインドカレー。まるで一軒家のように見えるが、ビルの1階に、雰囲気ある店の玄関部分がはめ込まれているのだ。今まで入った本格的インドカレーの店の中で一番おいしくて感動した。

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◎びっくりするほど巨大なナン。運ばれて来たときに思わず声をあげてしまった。厚みのあるところはもちもち、薄いところはパリパリ、とても美味しい。
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by pataponm | 2008-08-18 14:59 | 音楽  

あ、ネオ・・・?

ネオは三毛猫のメスで我が家の飼い猫だったが、一昨年15歳で死んでしまった。近所の農協に捨てられていたネオを拾って来たとき、息子はまだ1歳の赤ちゃんだったので、ネオとはほとんど「同い年」だ。ネオのいない人生を知らない息子は、ネオの死が相当こたえたようだった。
私が羊毛クラフトを始めたら、「ネオはいつ作るの」とよく聞く。猫は難しいし、15年飼って特別な存在となっているネオを作るのはもっと難しい。
「ネオは最終目標よ。もっと上達したらね」などと言ってやり過ごして来た。本当に、いつの日か、家族皆が一目見て「あ、ネオ!」と叫んでしまうほど生き写しのネオを作るつもりでいた。
それなのに、何気なく猫を作り始め、模様はどうしよう・・・と考えながらネオの写真を出して眺めていたら・・・、気付くとそのままズルズルとネオを作ってしまっていた。
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◎ネオ。模様はネオだが、やっぱりネオじゃない。頭が大きすぎるし。

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◎リアル・ネオ。透きとおるような緑の目をしていた。この写真はどういうわけか茶色の目だが。
人なつこくて人間と気持ちの通じ合う猫だった。

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◎「しっぽはちゃんとカギにしてね」という注文でカギしっぽにした。呼べばニャアと返事をする猫だったが、まどろんでいるときは返事の代わりにしっぽをパタンとやる。寝ぼけているくせに律儀で、「ネオ」と呼べばパタン、「ネオネオネオ」と呼べばパタンパタン、パタンと、呼んだ数だけ返事をするのだった。私たちはしっぽの下に手を置いて「ネオネオ」と呼んでは、やさしいパタンパタンを楽しんだ。

子供たちは「模様はネオだね」「後ろから見ると、ネオだ、って思うよ」などと言ってくれるが、ちょっと違うな、という感じ。
やはりネオは、いつの日か、リベンジしなくては・・・。
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by pataponm | 2008-08-16 16:56 | 羊毛ドッグ・クラフト  

お盆の帰省 3日目

朝9時半にお寺の住職さんがお経をあげに来た。お盆には、30分に一軒のペースで檀家を回ってお経をあげるのだそうだ。
この辺では、お坊さんのことを「和尚さん」という。お坊さんという言い方に慣れている私は、落語やとんち話に出て来る「おしょうさん」を連想してしまってちょっと可笑しくなってしまう。
猛暑の中、黒い袈裟を着てたくさんある檀家を回るのは、さぞ大変だろう。夏の和尚さんの袈裟は、向こうが透けて見えるくらい薄い。袈裟の下には、布が肌に触れて汗をかかないように、竹で編んだ筒袖を着ている。
お寺と地域の住人の関係は、東京育ちの私には想像もできないくらい近いもののようだ。この和尚さんも、ボーイスカウトのリーダーなどをして地域に貢献し、慕われている。なかなか話好きな方で、お経のあとお茶を飲みながら、「ビーパル」で中古車を探して外車を買った話などをされていた。

仏壇の果物や缶詰、菓子などをごっそり頂いて帰路につく。
行きは東北道で内陸を行き、帰りは関越道で日本海を見ながら帰ることが多いが、今回は最上川沿いに帰ることにした。

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◎最上川に沿って走る。少し雨模様で山がけぶっている。

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◎途中、鳴子峡に寄り道をして昼食にした。遊歩道は補修中で閉鎖されていた。休憩所の駐車場から渓谷を見る。肉眼で見ると、吸い込まれるような深さだ。

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◎休憩所の売店のこけし売り場。作家の名前別に並んでいる。小さめのもので1500円~2000円と、それほど高くはない。

少し渋滞したが、夕方には自宅に着いた。油気のない甘辛醤油味の食事が続いていたので、イタリア料理屋で油こてこてのピザを食べる。食後のコーヒーもおいしい!
和食オンリー、椅子に座れない畳の生活が3日も続くと辛くなって来てしまうのは、日本人の心を忘れたか・・・?と思ってしまうが、私や子供たちだけでなく、山形で育った夫までが、こっちに帰って来るとほっとするらしい。
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by pataponm | 2008-08-14 11:20  

お盆の帰省 2日目

朝、隣りの家の人が「畑でとれました」と言って野菜を持って来てくれた。よく頂くそうで、廊下の籠に八百屋では見られないくらいピカピカのピーマンや茄子が入っている。でも、独り暮らしでは食べ切れないらしく、下の方にはしなびて食べられなくなった野菜が隠れていた。
「この野菜は見たことないが、生で食べられるそうだ」と、義父が台所のテーブルに置いた野菜を見ると赤いパプリカだったので、薄切りにしてきゅうりと一緒に三杯酢にして朝食に出す。
朝食が終わったころ、M叔母夫婦が来た。「今朝5時に起きて作った」という煮しめ、ぜんまいの煮物、赤飯、ぼた餅、漬物などを山ほど持って来てくれた。
叔母と一緒に仏壇のお飾りをする。毎年お盆には特別なお供えをするのだ。
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◎お盆の仏壇の飾り

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◎上から見たところ。娘が思わず「かわいい!」と言った中央のお膳には、煮物、胡麻豆腐、漬物、汁、ご飯が少しずつよそってある。箸も置いて仏壇の方へ向けて供えて仏様に食べていただく。ご馳走は、最初の仏さんがお腹いっぱい食べてから次の仏さん・・・という風に食べて行くので、お盆の間、毎日新しくよそってご馳走を絶やさないようにしないといけないそうだ。仲良く分け合って食べればいいのに・・・?
お膳の下にはきゅうりをみじんに切ったものを水に浮かべて草を一本渡す。これの意味は、草の名前は・・・?聞くのを忘れてしまった。茄子の牛、きゅうりの馬はよく知られているもので、これに乗ってお盆に仏さんが帰って来るのだ。大きな蓮の葉の上の五箇所に餅を置くのは、今年は色紙を切って代用していた。

午後、隣りのS市へ買い物に行く。
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◎庄内の野菜。左は夕顔。山形では大きな夕顔の実が丸ごと売られている(これは半分に切ってあるが)。かんぴょうにするだけでなく、薄味の煮物にして食べるのだ。右はからどり芋。これを干して納豆汁などに入れると美味しい。山形名物の芋煮には欠かせないものだそうだ。両方とも、私は結婚するまで見たことも食べたこともなかったが、庄内では日常的に食べているもので、「庄内からどりの味をまるごと楽しむ会」というHPまであった。

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◎庄内の漬物。「ぜんごづけ」「でごづけ(大根漬け。大根が庄内弁でなまると『でご』になる。)」「しなべきうり」「小茄子の辛子漬け」など、美味しい漬物がいっぱい。

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◎山形で「酒かす」といえば、薄茶色の柔らかいこれをいう。粕漬けに使うもので、下には麹、ざらめなどの「漬物グッズ」も売られている。関東で「甘酒」というと、板状にプレスされた白い「酒かす」をお湯でといて砂糖を加えたものだが、東北では、麹を発酵させたものだ(砂糖は加えなくても十分甘くなる)。この「酒かす」で甘酒は作らないだろう。

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◎帰省すると必ず買って帰る物。左から「塩納豆」。納豆、麹、昆布などを塩味で混ぜてあって、とろとろで、ご飯にかけるとたまらなく美味しい。「しなべきうり」は胡瓜をリンゴ酢に漬けたもの。他のどんな胡瓜漬けより美味しい。右上はきなこねじり。関東にはない青きなこを水飴で練ったお菓子で柔らかく美味しい。似たものはいくらもあるが、これに限る。

買い物のあとは、S市に生まれた写真家、土門拳の記念館へ行った。
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◎途中に「こあら」という交差点があった。普通の地名なのだろうが、こうして見るとかわいい。

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土門拳記念館は、水辺に建つ素敵な建物だ。

土門拳は、仏像ばかりを撮り続けた写真家・・・という風に思っていたが、風景や人物など様々な題材で作品を残していた。市井の人々、特に子供の表情を撮った写真は素晴らしかった。仏像の写真も、何百年も前からそこにあって不動の仏像をさらに写真に撮ることに何の意味があるのだろう、と見る前は思っていたが、とても感動的だった。実物を見るよりも、歴史や思想といったものが凝縮され重く感じられるような気がした。
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by pataponm | 2008-08-13 17:37  

お盆の帰省 1日目

山形の夫の実家へ家族でお盆帰省する。
遅めの出発だったが高速はがら空き、平均時速120㌔で走りぬき、我が家の帰省史上最速の記録で昼には山形の寒河江に着いてしまった。
昨年大渋滞に巻き込まれて福島付近で昼を過ぎてしまい、高速は諦めて下の道を走って大変な時間がかかったことを思うと夢のようだ。ガソリン高の影響で車での帰省をやめた人が増えたというが、ここまでとは。
立ち寄った郵便局で「寒河江でおいしいラーメン屋」を聞き、局員さんお勧めの「皿屋」という店に行く。b0134988_1045515.jpg
入口が古い木の格子戸で趣のある店だった。店の中も、昭和40年頃から何も変わらずに続いているのではないかと思われる雰囲気で、冷気が部屋の隅々まで行き渡らない古いクーラーがかたかたと回っていた。
座っても前の人の食器を下げに来る人がいないので周りを見回すと、店の人は厨房もお運びも60代から70代と思われるお年寄りばかりで、注文も通りにくく混乱しているようだった。こちらも、昭和40年頃から変わっていない・・・?
でも、ようやく運ばれて来たラーメンは、鰹節だしの醤油味で、麺は細いがしっこりと歯ごたえがあって美味しかった。その割には具が固いチャーシューとメンマと小さな海苔一枚と愛想がなかったが、本来ラーメンとはそういうものなのかも知れない。

昼食後、さらに快適に車を飛ばし、早く着きそうなので月山に寄り道をする。志津野外キャンプ場付近のブナ林を30分ほど散策した。
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◎駐車場から見える湖。山や空が湖に逆さに映って美しい。

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◎ドラム缶を浮かべて作った?浮き橋。歩くと左右にゆらゆらと大きく揺れる。

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◎巨大なきのこが落ちていた。どのくらい大きいかというと・・・
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◎こんなに大きいのだ。

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◎ブナの大木と木漏れ日が一服の絵になる。写真に撮ってしまうと、そこに身を置いた感覚の半分も表せないのだが。

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◎奥深いブナ林。神々しい雰囲気の中に娘と二人立つ。

夕方、夫の故郷S町に到着。義父は、耳が遠くなって補聴器を付けていたが、体はどこも悪くない、とても元気だと言っていた。寿司を買っておいてくれたので、ごぼうと人参のキンピラと茄子の紫蘇煮、味噌汁を作って夕食にした。
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by pataponm | 2008-08-12 15:32  

母の遺したもの 人形

夫が夏休みに入り、家族全員で私の実家に行った。
平日に私一人で行くことはあっても、家族で行くことは意外に少ない。車なら圏央道のお蔭で1時間で着いてしまう。
いつも電車で2時間半かけて行って、買い物、炊事、マロンの散歩とこなしているが、早く着く上に買い物は夫が行ってくれるし、炊事は娘が手伝ってくれるし、マロンの散歩は息子が引き受けてくれるので、ゆっくりする時間ができた。
母のアトリエに入り、母の遺した物を見る。3年前に亡くなった母は、若いころは絵や彫刻をやり、後半生は織り、染色、人形造りなどに熱中して過ごした。
人形は、随分たくさん作って売れてしまったが、特に気に入ったものを何体か手元に置いていたようだ。いつも部屋にあったので特に注意して見たこともなかったが、こんなに手の込んだいい物を作っていたのか、と改めて感心する。
母の遺した仕事を思えば、今私が「クラフトです」なんて言ってやっているものは、子供の手遊びみたいなものだ、と思った。

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◎近所に和裁をやる方がいて、母が人形を作り、その方が着物を縫って共同で製作していた。布は、母が人形を作っていることを知って友人たちが自分の若いころの着物をくれたりしたようだ。非常に貴重な布もあったらしい。

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◎「可愛くない顔が好きなの」と言って、母はいつも少し目の釣りあがった気の強そうな表情の女の子の顔を作っていた。

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◎洋服を着た人形は、母がすべてを作った。帽子とカーディガンは手編み。「彫刻、洋裁、編み物、刺繍、織物、今までやって来たもの全部が生かせるのが人形作りなのよ」と言いながら楽しそうに作っていたのを思い出す。ちなみに、人形が座っているソファのカバーは母の織ったもの。

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◎和裁をやるお友達の他に、染色をやる方もいて、この人形の着物は、その方の染めた紅型ではないか、と思う。下の絨毯も母の手織り。

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◎上の人形の後ろ姿。伝統的な市松人形もよく作ったが、こんな髪型のものもまたいい。

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◎帽子、ブラウス、スカートにほどこされた刺繍も母が刺した。靴は革で手作りだ。
私が結婚式のお色直しに着たドレスは母が縫ってくれたものだが、数年後に裾を切ってワンピースに仕立て直してくれた。そして私の誕生日に人形を作って、そのとき切り取った布で作った服を着せてプレゼントしてくれた。10年以上もピアノの上に無造作に置き放し、今は屋根裏・・・にあったかな・・・?随分ひどい扱いをしていたものだ、今度探し出してまた飾ってあげよう・・・と思った。
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by pataponm | 2008-08-10 16:57 | 母の遺したもの  

崖の上のポニョ

最近できた巨大なショッピング・モール内のシネコンに、娘と二人で「崖の上のポニョ」を見に行った。
年間7~80本の映画を観る映画好きの私だが、実は観るのはDVDやテレビの映画ばかり、映画館には学生時代に何回かと子供が小さかった頃にお子様向けの映画を見せに何回かしか行ったことがない。
たまには映画館に行こうよ、と、車の運転に慣れて来た娘が誘ってくれて、数ヶ月前に初めてシネコンなるものに行き、「魔法にかけられて」を観た。
アメリカのどこかの町に来たみたいな巨大モールでランチして、ハッピーエンドの映画を観て、デザート食べて・・・の半日は、日常からほんの少し離れた別空間で遊ぶ面白さがあって、期待以上に楽しかった。
今日行ったところは、そのときとはまた別の町のショッピング・モール。このごろ近所に次々と開店する。埼玉県には安くて広い土地がたくさん余っているのかしら、途中通り過ぎた町にも建設中のモールがあって、こんなにできて大丈夫なの、と心配になってしまう。
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◎ここは日本か?と目をこすりたくなるような巨大なショッピング・モールが近所に次々と開店している。
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◎モール内部。あらゆる店が入っている。
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◎シネコンの中には10くらいのシアターがある。ゆったりソファで全席指定席。古くからの町の映画館の閉館が続くが、これではかなわないな、と思う。

「ポニョ」は、きれい、楽しい、かわいい、幸福感いっぱい!の素敵なアニメだった。ストーリーが切り貼りっぽくて、これは伏線?→クライマックスはいかに?と期待したものが小さくはぐらかされる・・・みたいな展開が、ちょっと食い足りない感を残したが、これだけきれいで楽しいんだからいいじゃない、全部許せる、という気持ちになれる。
五歳児を主人公にした映画だが、劇場内にもリアル五歳児たちがいて、笑い声が聞こえたり、「死んじゃったのかなぁ・・・」「だいじょぅぶだよ」などと心配そうに話す声が聞こえたりして、それもまた可愛く楽しかった。
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by pataponm | 2008-08-06 18:00