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オペラ公演 「コジ・ファン・トゥッテ」

矢澤定明&ヴィッラ・ディ・ムジカ室内管弦楽団によるオペラプロジェクト第3弾、モーツアルト作曲「コジ・ファン・トゥッテ」の公演が終わった。

b0134988_10213457.jpg第一生命ホール
簡易舞台形式による全2幕 
原語上演(字幕付き)

指揮・音楽監督 矢澤 定明
演出 飯塚 励生
舞台監督 近藤 元
ソリスト
フィオルディリージ  黒澤 明子(ソプラノ)
ドラベラ 鈴木 涼子(メゾソプラノ)
デスピーナ 前川 依子(ソプラノ)
フェランド 与儀 巧(テノール)
グリエルモ 星野 淳 (バリトン)
ドンアルフォンゾ 細岡 雅哉(バス)
コレペティトゥア 小埜寺 美樹(チェンバロ)

「フィガロの結婚」「ドン・ジョバンニ」「コジ・ファン・トゥッテ」というモーツアルトの三大オペラを三年計画で上演するという企画が実現したことになる。
夏場、オペラ公演が少なくなる時期に「3500円で聴ける本格オペラ」を提供できたのは、それなりの意味があったのではないかと思う。

昨年と同じくオーケストラが半円を描いてステージを囲む中で歌い手が演技をするという形式。飯塚励生さんの演出は、1960年代の高校に置き換え、女性はチアリーダー、変装した恋人たちはヒッピーという設定だった。話を聞いたときは、いったいどんな舞台になるのかと思ったが、心配したほどの違和感はなかった。
昨年と同じく、オーケストラも演技に巻き込まれる場面があり、指揮者が長老に金をせびったり、女性フルーティストがクラスメイトの役をやったり、管楽器の男性たちがデスピーナに色目を使われて有頂天になったり・・・、みなさんがんばりました。

二人の姉妹とそれぞれの恋人たちという登場人物の設定は、デュエットが多くなる。誰でも知っている超有名なアリアがないのは、デュエット中心のオペラだからかも知れない。でも練習を重ねて曲を知るにつれて、素晴らしい名曲が宝石箱のように詰まっているオペラだということが分かってきて、3曲の中で一番好きになった。

◎当日のリハは、照明や歌い手の立ち位置の確認、音響の確認程度の軽いものだった。ビオラは普段目立たない場所にいるのに、何故か雛段に乗せられて客席から正面の位置で弾くことになってしまった(汗)。
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◎久保田彰さん制作によるチェンバロ。久保田さんとは15年ほど前にある音楽家のパーティーでご一緒したことがある。小学生だった久保田さんのお嬢さんとうちの娘が仲良く遊んでいた記憶がある。そのお嬢さんがチェンバロの調律をしていて、思わぬところで再会できた。もっとも、すっかり大人の女性に成長していたお嬢さんは何も覚えていらっしゃらなかったようだが・・・。
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◎ステージで弾いていて気づいたが、ここのホールの客席は、奇数席と偶数席がずれていて、こいのぼりのウロコ状になっている。前の席の人が邪魔にならず、名案だと思うが、他の劇場が真似をしないのは、座席数が若干減ることになるからか。
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◎第一生命ホールが入っている晴海トリトンスクエアの天空エスカレーター。
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◎高いところから広いロビーが見渡せる。
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◎トリトン内の「築地食堂 源ちゃん」にて打ち上げ。眺めのいい席を確保して夜景を楽しみました。
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by pataponm | 2011-08-28 17:15 | 音楽  

今日のタビィ <寝る>

ちかごろタビィは少し覇気がなくなった。紙玉を投げると、だっ、と追いかけて、咥えて来た紙玉を投げた人のところに持って来てポトンと落とす、傑作ワザを全くしなくなった。
猫のおもちゃを持って2階へ1階へと走ると、「ドドドドドド・・・」と、どこまでも追って来たのに、深追いしなくなった。
柱の上の方でおもちゃをチラチラさせると、自分の身長の2倍の垂直ジャンプをしたものだが、興味がなくなった。

暑さのせいかな、それとも大人になってしまったのでしょうか。遊ぶ代わりにタビィが何をするかというと・・・寝る。

◎私のベッドの上で。
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◎私の仕事の上で。
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◎私の部屋の前で力尽き行き倒れたように。
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◎玄関の壺に涼を求めて。
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◎暑い日はひんやりピアノの蓋が気持ちいいらしい。
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寝ているタビィに私たちは代わる代わる顔をうずめる。ピアノの蓋に寝ているときは、椅子があるのでじっくりと向き合うことができる。柔らかい毛に埋まっていると、自分がネコ科の動物に変身していくような錯覚に陥る。タビィは、慈愛に満ちた雌ライオンの顔になる。

映画「かもめ食堂」の監督、荻上直子がテレビのインタビュー番組で「オフのときには何をしているんですか?」という質問をされたとき、少し考えて
「猫のにおいを嗅いでます」と答えた。「猫のにおい?」と聞き返されて、
「はい。ずーーーーっと。」
荻上監督がとても好きになった。
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by pataponm | 2011-08-20 17:07 | ペット  

軽井沢ツルヤカタログ 夏号

ツルヤのいいところはいっぱいあるが、夫も私も一番気に入っているのが「店内無音」ということ。スーパーにあり得ないことだが、BGMがない!流行りの曲も流れていないし「ツルヤの歌」がない。魚売り場に「さかなさかなさかな~♪」の歌も流れない。そして、派手な売り込みの声、安売りの宣伝もない。
いつも安いから特売もないのだ。ツルヤのオーナーのポリシーに大拍手。

◎赤紫蘇が出ていた(6月)。ほんの短い期間しか出ない。梅干しを漬けている人はすかさず買うだろう。私は紫蘇ジュースを作った。
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◎軸付きのなめこ。(6月)
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◎しめじの仲間、ハタケシメジ。白い線の入った縁が新鮮でピッとしている。(6月)
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◎ノドグロ。角上魚類で20㎝くらいのが1尾600円くらいで売られていたが、これは稚魚か?299円だった。(6月)
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◎鮎とつる菜。鮎、ニジマス、ヤマメ、鯉など川魚は埼玉では目にしたことがない。佐久のツルヤでは季節には生きた鮒も出るそうだ(とケンミンショーで言っていた)。(7月)
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◎出ました。ブルーベリー。量が半端じゃない。国産100g199円、アメリカ産139円。少しでも安いアメリカ産を買ってしまういじましさ。
でも、このあと塩川農園でブルーベリー摘みをして純国産を味わうことができた。しかも100gあたり80円!(7月)
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◎ルバーブ。ぴかぴかの採れたて。今年は仕事が忙しいし、ジャムにしている暇がない。買うかやめるか、悩みに悩んで今年は見送った。翌日、すべて売り切れていた。
ところが、この1ケ月後に夫が一人で行ったときに「ルバーブが出てた」と買って来てくれて、仕事は大変だったけどジャム作り。やればできたんだ。(7月)
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◎生のあんずがこんなにいっぱい。これは煮立てた砂糖液に漬け込んでおいしくいただきました。あんずは生のまま食べると香りも味も薄い感じ。ところが少し煮るとたちまちあんず特有の芳香が立ちのぼる。不思議な果物。(7月)
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◎あんず関連のお菓子も棚にいっぱい。
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◎干しあんずも。隣は干しいちじく。
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◎ネクタリン、ソルダム、プラムなど初夏らしい果物が山盛りに。スイートネクタリンというのもある。(7月)
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◎新鮮なズッキーニが1本99円で出ていた。信州産。夏になると果物も野菜も信州産が増える。キャベツは甘く、レタスは肉厚、きゅうりはいぼいぼがあって瑞々しい。(7月)
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◎レジのところで「ブルーアガベシロップ」を見つけた。テキーラの材料になるリュウゼツランからとったシロップで、日本では見たことがない。(8月)
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◎昨年、アメリカ在住の義兄からもらったブルーアガベシロップ。チューハイ用の焼酎に入れるとブランデーの味になる・・・と思う。
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◎日食オーツ。日本で初めてコーンフレークやオートミールの販売を始めた会社らしい。子どものころオートミールといえばこの缶だった。今はアメリカのメーカーの、おじさんの絵が描いてあるクエーカーオーツしか見ないので日食オーツはなくなったかと思っていた。
懐かしくて買う。煮たときにクエーカーよりなめらかな感じがする。
昔はオートミールはきらいだったが、牛乳と砂糖だけで煮て仕上げに一つまみの塩を入れるレシピを知って大好物になった。
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◎ツルヤオリジナルのヨーグルトは148円。あっさりしていておいしい。ヨーグルトは、カスピ海ヨーグルトを植え継ぎして食べているのでめったに買わないのだが、ヨーグルトによって乳酸菌の種類が違うと聞いてからはたまに買って食べている。
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◎「お殿様豆腐」という巨大な豆腐。
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by pataponm | 2011-08-16 10:46 | ツルヤ軽井沢店  

軽井沢 <道端の花たち>

◎レイクガーデンで大ぶりのツユクサを見たが、私にとってツユクサといえばこちらだ。北海道では大きいのを普通に目にするらしい。人の背丈より高いフキとか標準サイズの5倍はあるキャベツとかテレビで見たことがある。やっぱり北海道はでっかいどう?
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◎どこにでも生えているビンボウグサ。娘が小さいころ、この花を片手で持って「ビンボウ!」と言いながら親指で花の頭を千切って相手に向かって飛ばすのが、はやったことがある。
かわいそうなビンボウグサ。よく見ればきれいなのに。正式名称の「ハルジオン」と呼んであげましょうね。
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◎シモツケソウ。
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◎ミヤマイラクサと思っていたのが花をつけたらシソの花に似ている・・・?
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◎カンゾウの一種か? 花は終わりかけていた。
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◎小さなカエルがいた。
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◎茶色くていぼいぼ。ツチガエルの赤ちゃん? 先日実家で見た青銅の光沢をもつモリアオガエルとは育ちが違うように見えてしまう・・・。
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by pataponm | 2011-08-15 22:21 | 軽井沢  

軽井沢 <公開マスタークラス>

実家から戻って翌日から軽井沢へ。今年の夫の夏休みは7日間スケジュールびっしりだ。

14日は、軽井沢で得た縁のつながりで、ある方の別荘でのホームコンサートに夫婦で招待していただいた。
国内外で活躍する素晴らしい演奏家たちが名演奏を披露、そのあとはバーベキューパーティーで出演者たちと歓談という贅沢なひとときだった。

夜、満ち足りた気持ちで山小屋へ向っていると、折りからの大雨で道が数mにわたって水に漬かっていた。構わず「ビシャーッ」と派手な水しぶきをあげて突っ切ると車の下から「ガガガガッ」と何かひっかかるような音。車をとめて点検したら、ボディのエンジンの下にあるカバーが外れていた。隙間から水が入って水圧でカバーが落ち、地面を擦っていたらしい。
まもなくエンジンからもくもくと煙が上がり始める。ひゃー、と思ったが、熱いエンジンに水がかかったために出た「水蒸気」だという。
幸い管理地内だったので事務所に電話したら担当者が来てくれて、外れた樹脂製のカバーを切り取ってくれた。またもや応急処置。しかし、窓は修理が必要だが、ボディカバーはあってもなくてもいいものらしい。しばらくはこのままで走ることになるのか。子どもがおもらししたのでパンツなしで歩かせている心境。

翌15日。軽井沢ニュースに上野学園のマスタークラスのことが載っていた。オーボエ広田智之、ピアノ横山幸雄、ヴィオラ今井信子の3氏が、それぞれ別会場で公開レッスンを行うというものだ。聴講は無料。
素晴らしい講師陣なので喜び勇んで早速今井信子のビオラのレッスンを聞きに友愛山荘へ。ところが人の気配がない。携帯電話で上野学園に問い合わせたら今井先生は明日だという。軽井沢ニュースには大雑把な時間しか書かれていなかったので各会場の予定が不明だったのだ。

◎午前がヒマになったので、やはり軽井沢ニュースの情報で軽井沢公民館で開かれていた骨董市を覗く。
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◎内部は、子ども時代に地区の公民館といえばこんな感じだったな、と思わせるような雰囲気。
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◎廊下、各部屋に近隣から集まった骨董屋が店を出す。
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◎隣は諏訪神社。公民館は神社の敷地内になるのか、巨木がある。
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◎山小屋滞在中は三食自炊で、の信念で小屋に戻って昼食を食べ、出直して午後のレッスン聴講に行く。
会場は、音楽の啓蒙・教育活動を続けたエロイーズ・カニングハム(1899~2000)が、1970年代に建てたハーモニーハウス。設計は吉村順三。南ヶ丘にあり、現在も音楽研修施設に使われているが、あまり活用はされていないようだ。
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◎こじんまりとした外観だが中は意外なほど広々している。吹き抜けのホールでオーボエの広田智之さんのレッスンが始まっていた。
広田さんのレッスンは、独自の経験と解釈に裏打ちされた豊富な言葉を駆使して指導していく大変内容の濃いものだった。
「音楽の奥行き」ということを説明するにも「行って帰る音楽。陰影と遠近感を出す。横移動だけじゃ窓ふき作業みたいで面白みのない音楽になる」などと言う。具体的にどこをどうすればいいのか分からないのだけれど、音楽的には「あ、そうか」と合点できる。感覚で理解できれば、奏法にも大きな影響が現われて来るのだと思う。
楽器を手にして吹いて聞かせてくれないのがちょっと残念。
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◎ハーモニーハウスの隣には、カニングハムの別荘「メロディハウス」が建っている。これも吉村順三が設計した。
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◎2時半、鈍行列車とパスを乗り継いで来た娘を軽井沢駅で拾い、次の会場大賀ホールへ。
ピアニスト横山幸雄のレッスンを聴いた。
広田さんのレッスンとは違い、ピアノを2台並べてとにかく横からジャンジャン弾く。音量や音楽の緩急を教えるためか、フレーズを一緒に弾いたりもする。
リストの超絶技巧練習曲を弾きこなすレベルの高い受講生だったが、隣で横山さんが弾くと音質、立体的な表現、クリアなフレージング、どれをとっても段違いだった。
ピアノを弾く娘は、感動でしばらくは興奮状態だった。

しかし、これほどのレッスンに聴講者は10人に満たない。広田さんのレッスンも関係者だけだった。しかも上野学園に問い合わせた横山さんのレッスン時間は7時までと言っていたのに間違いで、5時に終わってしまった。
広報、集客、上野学園にはもっと頑張ってほしい。少なくとも学生は新幹線で駆け付けてでも聴くべきだと思う。もったいないです。
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◎小屋に戻って夕飯作って・・・と言ったら娘が「えー、私が来たのにぃ?」と言うので、外食しようということになった。しかし、どのレストランも予約でいっぱい。観光ルートから外れた行動をしていたので気づかなかったが、今はシーズン最盛期の3連休だったのだ・・・。
むなしくぐるぐる走り回り、今さら小屋で料理する時間もなくなり、行き当たりばったり焼肉屋に入る。でもまあ、満足のいく内容でした。
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◎翌16日、10時から今井信子のビオラレッスン。
会場の「友愛山荘」は、あの鳩山一族の関係の建物で、庭に鳩山一郎とご母堂の銅像が立っていた。
レッスンの曲はバッハの無伴奏チェロ組曲より。技術的にやや未熟な受講生だったが「あなた音はいいから心配しなくていいわよ」「あとで面白い演奏のCD聞かせてあげる」など、親切でやさしく、リラックスできるレッスン。
自分のバロックボウを生徒に持たせてピリオド奏法を教えたり、聴いていても興味はつきない。
「短調になるとみんな遅く弾くけど、この時代は、長調より速く弾くのが常識だった」
「弓の速さは機械的に同じ速さで弾かない、弦が低くなるにつれて遅くなる」
「メトロノームみたいに弾く必要はない。八分音符は速めにころぶように弾いていい」
「弓を持つ右手の親指にはほとんど力を入れない。上手な人ほど弓を落とすのよ(笑)」
「装飾音符や重音などは弾くのに時間がかかるからテンポより先に出して弾く」
参考になる言葉がいっぱい。
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by pataponm | 2011-08-15 14:17 | 軽井沢  

実家 <小さな美術館>

山形から帰って翌日は東京郊外の私の実家へ。
島根の兄夫婦が、この春岡山に就職した末娘を途中で拾って来ていて、大阪在住の長男はお嫁さんがつわりがひどいので(おめでとー!)一人で来ていた。東京の長女は三陸にボランティアに行っていて数日後に来るということだった。

◎実家から車で15分ほどのところにある「小さな美術館」へ行く。人形作家の友永詔三(ともながあきみつ)の自宅兼美術館だ。駅から徒歩で行ったら1時間はかかるだろう。バスも通らない杉林に挟まれた山の中の一本道の先に美術館はある。
「車で行くなら」と、普段家から一歩も出ない生活をしている父も珍しく同行した。
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素敵な建物。なんと友永さんが築180年の古民家をすべて一人で設計、改築、改装したのだそうだ。改築のために友永さんは、魅力を感じるというガウディの初期建築を見るためにわざわざバルセロナまて行ったという。

◎友永詔三と聞いてピンと来なくても、昔NHKでやっていた人形劇「プリンプリン物語」の人形を制作した人、と聞けば分かる人もいるだろう。
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友永さんは主に木彫の少女像を制作する人で、観音様と天使と少女の合体のようなその姿には、はかなげで純な美しさを感じる。
「プリンプリン物語」の人形たちは、美術館の一角にごちゃごちゃとすし詰め状態で何十体も置かれていた。個性的で表情豊かな素晴らしい人形を、1体ずつガラスケースの中に入れて展示すればいいのに、と思ってしまう。もしかして著作権がNHKにあるとか、展示できない事情でもあるのかしら。
受付に友永さんの作品集が販売されていたが、その中にも「プリンプリン物語」の人形たちは収録されていなかった。

父は、20年ほど前に地元美術家たちの合同展で友永さんと共に活動していたことがあり、奥様に挨拶すると、奥の自宅にいた友永さん本人を呼んで来て下さった。
作品の話はもとより、家の改築の話も興味深く、ミキサー車を借りてセメントを溶くのから始めたという話は驚きだった。

◎美術館の隣がカフェになっている。この増築部分もすべて友永さんの手になるそうだ。
壁の石の積み上げ、扉からテーブル、イスに至るまで・・・。扉の塗装は陰影をつけて「汚し」を入れているところなど、芸術家の仕事だ。
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◎カフェの中は、どこを切りとっても絵になり、ヨーロッパの古い町のカフェに来たような気分になる。
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◎一番最近作ったのがこの椅子6脚だそうだ。家具もそうだが窓枠、壁のくりぬき、ドア部分、至るところに曲線を使っていて、なんともいえない暖かみを出している。窓の形は一つ一つ全部違う。
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◎窓から見える外の景観も考えてある。池に島を作り木が生えている・・・、と思ったらこれは浮島で、水が揺れるとあちらこちらへと島もたゆたっているのだ。
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◎そしてその池は側面もガラス張りになっていて、立派なコイが泳ぐのを水族館のように眺めることができる。
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◎コイの池は階段状になったアプローチに沿っていくつも作ってある。
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◎天然記念物モリアオガエルがいた。おたまじゃくしからカエルになったばかりらしい。初めて見た。くすんだ青味がかった色と、青銅のような光沢に感動。
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友永詔三の世界を知りたい方は、こちらのHPをご覧下さい。
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by pataponm | 2011-08-13 20:50 | 実家  

帰省 <お盆用品と庄内特産食材>

酒田のAEONで、庄内銘菓「のし梅」「日本海路」や漬け物「しなべきうり」「ぜんご漬け」などを土産に買う。

◎お盆の飾り物やお供えがいろいろと売られていた。お盆用の5㎝ほどの小さな野菜がきれいでかわいいのだが、写真を撮り忘れた。黄と緑の配色がくっきりとしたひょうたん型の「かぼちゃ」なんて、まるで工芸品のようだ。
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◎山形名物「しょうゆの実」。食べるラー油に次ぐブームを狙っていたようだが今一つだったか。向こう側のハナブサ醤油は夫の実家の向かいに醸造所がある。朝のテレビで取り上げられた昨年あたりは銀座のアンテナショップでも完売の勢いだったらしい。
袋には「しょうゆの実」とあるが、商品の札には「しょゆの実」と書いてある。店の担当者が素朴に発音通りに書いたのだろうか。
夫は子どものころ「しょゆの実おどご(しょうゆの実だけでご飯を食べる男)」と言われていたそうだ。
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◎「しそ巻きの素」というのがあった。「しそ巻き」は山形の名物で、胡桃などの入った甘い味噌を紫蘇の葉で巻いて油で揚げてある。それを自分で作れるというものらしい。
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◎からとり芋の、これは茎だろうか。からとり芋は庄内特産の芋で里芋のようだがぬめりはないそうだ。私は食べたことはない(と思う)。よく義母から納豆汁などに入れる芋がらをもらったが、あれは里芋の茎ではなく、からとり芋の茎だったようだ。
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◎謎な「みず」。「おろしてネバネバ状にして食べた」という夫の記憶だが、どうしても再現できない。
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by pataponm | 2011-08-11 15:06 | 実家  

帰省 <酒田港>

買い物のついでに酒田港へ。

◎海上保安庁の巡視船などが停泊していた。
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◎大きな鉄の杭に太い綱をひっかけてもやっている船。船を繋ぎ止めているのはこの綱1本だ(錨も下ろしているのかな?)。体重をかけて横から船体を押したら船が「浮いている」のが実感できた。
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◎桟橋付近のスペースは、スケートボードの練習場になっているらしい。「事故には一切の責任を負いません」という但し書きが貼られていた。
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◎趣味のヨットマンたちのものだろうか、一角がヨットハーバーになっている。
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◎古い倉庫のような建物が並んでいる。その向こうに近代的な風車が見える。
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◎「7階建て」という展望台。でも登ってみるとそんなに高い感じがしない。天井が低いのかな?
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◎最上階の展望室から風車がずらりと並んでいるのが見えた。デンマークからノルウェイへ向うクルーズで船の上から無数に並ぶ風車の列を見たのを思いだす。デンマークは電力の2割ほどを水力発電で賄っているそうだ。原発は、ない。
日本もがんばってほしい。やればできると思う。風力、水力、火力、太陽光、節電、扇風機、打ち水、よしず、団扇、総動員して。ちなみにここの水力発電は、コスモ石油が運営しているそうだ。
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◎「前方に見える島は粟島です」という紙が貼ってある。360° 見晴らしのきく展望台、いちいち「こちらの方角に見える山は鳥海山です」などと説明書きが貼ってあるが、残念ながら今日は何一つ見えなかった。天気は悪くなく、日焼けするほどだったのだが・・・。
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by pataponm | 2011-08-11 14:58 | 実家  

帰省 <窓落ち>

翌日、車で酒田に行く。
家を出て少し行ったところでエアコンを入れたので息子が助手席の窓を閉めようとしたら「ガゴッ」といった。「今、変な音がしたね」と言いながらなおもスイッチを押すと「ガラン」といって窓ガラスがドアの戸袋の中に落ちた。
あまりにもあっさりと落ちたので、息子は「落ちた」と、異常な事態にふさわしくない声で言った。夫も「窓落ちだ!」と、何故か嬉しそうに言う。

「窓落ち」、これはフォルクスワーゲンによく起きる故障で、窓に首をはさんだりする事故を防ぐために部品の一部を樹脂製にして、何かがはさまったときに壊れてガラスが落下するようにした安全対策なのだそうだ。ところが何も挟まっていないのに落ちる故障が相次いで、「窓落ち」と呼ばれるようになったらしい。

しかし、面白がっている場合じゃありません。窓にガラスがなくなったということは、明日、気温44度(になるかもしれない)の中、高速道路を素通し窓で走らねばならないということだ。

困ったときのKさん。町内でガソリンスタンドを経営している夫の(同い年で兄弟のような)叔父に携帯で電話してフォルクスワーゲンを扱う酒田の車屋を紹介してもらう。電話の向こう側にも結構面白がっているような空気が・・・。娘にメールしたら「おー、ウワサの窓落ちですか!」とやっぱり嬉しそうに返してきた。

◎ガラスを引っ張り上げてガムテープで固定してある。情けない姿。
応急処置として助手席のパワーウィンドウの電源を切り、ガラスを針金で固定した。心配した料金は1万円以下で済んだが、埼玉に帰ってから改めて修理に出さねばならず、数万かかるだろうとのこと。
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◎待っている間に、事務所の人に美味しいラーメン屋を聞いて、歩いて5分ほどの「さらしな」に行く。
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◎都会ではラーメン屋といえば店ごとに違う味を競う「創作ラーメン」がはやりだが、ここのラーメンはごくごくふつうの醤油ラーメン。でも奇をてらうことなく真面目に正直に作っているという感じが好感を持てる。
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ところで、山形ではラーメンといえば「ご馳走」なのだ。
結婚した当初、義母が「昼は中華にするか」と言って私に「中華好きか」と聞いた。昼から豪華に中華料理か、と期待して「ええ、大好きです」と答えたが、やがて玄関先に届いたのは近所の蕎麦屋のラーメンだった・・・。夫は「うちは客が来るといつもラーメンをとるんだ」と言っていた。
それが最近の「秘密のケンミンショー」で、「ラーメンはご馳走。客が来るとラーメンの出前をとる」とやっていてびっくり。これは夫の家の習慣ではなく、山形県全体のことだったのだ!
でも「ラーメン」を「中華」と呼ぶ、ということはテレビでは言ってなかったなぁ。「ラーメン」は「ラーメン屋」だけでなく、「蕎麦屋」にもある、というのは当たっているかもしれない。
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by pataponm | 2011-08-11 14:52 | 実家  

帰省 <庭の花>

義父は毎朝5時に起きて2時間庭の草取りや花の手入れをする。そのあとはエアコンのきいた部屋に引きこもって1日を過ごすそうだ。
でもやることはいっぱい。来年90になるというのに、テレビの番組の予約録画や編集、FMのクラシック番組のエアチェックなど、リモコンを駆使してやってしまう。そして分厚いノートに端正な字でそのすべての記録をしている。教養番組の内容は大学ノートにびっしり要点がまとめられている。
趣味のカメラの膨大なフィルムの整理をして厳選アルバムを写真屋に作らせたりもしている。夫が持って行ったアイパッドを見て、本気でインターネットを始めると言っていた。スーパーおじいちゃんぶりに息子もびっくり。

◎近所の人が毎朝採りたての野菜を持って来てくれる。
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◎花の終わったテッセンの、種?
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◎椿の実。高価な椿油はこれから採るのだろうか。
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◎夏菊の一種? 庭の花は、夫の祖母が生きていたころは仏壇用に栽培されていたようだが今はあまり種類はない。
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◎大輪の芙蓉の花。
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by pataponm | 2011-08-11 14:48 | 実家