<   2012年 08月 ( 11 )   > この月の画像一覧

 

オペラ公演 「セビリヤの理髪師」

b0134988_10491773.jpg所属する室内管弦楽団の主催するオペラ公演が、今年も無事終了した。
今年の出し物はロッシーニ作曲の「セビリヤの理髪師」。歌い手は、国内外でソリストとして活躍する方々ばかりだ。

「セビリヤの理髪師」は、代表的なオペラ・ブッファ(喜劇オペラ)で、ストーリーは他愛の無い恋愛ものだが、随所にどんでん返しあり、誤解が誤解を呼ぶ大騒動あり、飽きさせない。今回、ニューヨーク生まれでメトロポリタン歌劇場の演出も手掛ける演出家がその喜劇的要素を存分に引き出してくれた。



◎演奏形態は昨年と同じで、オーケストラがステージを囲むように配置され、指揮者は下手側のコンサートマスターの脇、中央の半円形の舞台の中で歌い手たちが歌い、演技する。イタリア語上演で、ステージの上に字幕が出る。
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◎私の席(ビオラ)から見るとこうなる。バイオリンパートとは離れ、反響板を背にほぼ正面を向いている。しかも一段高い台に乗っている。普段目立たない位置に埋もれているビオラ族としては居心地が悪い。目の前が花道になっていて、歌手たちが歌いながら、または演技し、叫んで走ったりしながら出入りする。いつもならすぐ後ろにいるはずの管楽器ははるか上手側、おまけに歌手の動きでときどき指揮者の姿を見失う。
とても緊張を強いられるステージだったが、オーケストラと歌い手の熱演に対するお客様の反応も感じ取ることができ、充実した公演だった。
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◎会場は、晴海トリトンスクエア内の第一生命ホール。打ち上げは同じトリトン内の居酒屋で。水辺が見渡せる場所で夕焼け~夜景を見ながらの宴となる。
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◎弾くのを忘れてしまうほど(?)素晴らしい歌声を聞かせてくれた歌手の方たち。指揮者を囲んで。みなさん、役柄に合わせた髪型やおヒゲにしていらっしゃいます。
ステージ中央でオーケストラをも圧倒する声量で堂々とアリアを歌い、客席の隅々にまで訴えかける演技をする。オペラ歌手は楽器演奏者とは人種が違うと思った。照れがない。
楽器演奏者だって、照れがあっちゃだめなんですけどね。
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by pataponm | 2012-08-29 15:02 | 音楽  

おじいちゃん孝行

娘が、短い貴重な夏休みの1日を「おじいちゃんちに行く日」にしてくれたので、娘の運転で二人で実家に行く。

◎結婚式場のカメラマンに撮影を依頼した写真が立派なアルバムになって出来てきたので、おじいちゃんに見せる。目が悪くなってきた父は「天眼鏡」に目を近づけて「ほぉ、きれいだねぇ」等と言いながら嬉しそうに見ている。
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◎毎日夕方になると1時間ほどは庭に出て庭仕事をしていた父だが、体が思うようにならなくなり、芝や木の枝などの手入れを放置しなければならないのが辛いようだ。
娘が芝刈り機で芝刈りをしたりテラスを洗ったりトイレ掃除をしたり、実によく働いてくれた。
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娘は、実家に行くとくしゃみと鼻水の発作が起こって翌日も悩まされるようになった。どうやら「マロンアレルギー」を発症したらしい。それでも、マスクで防護しながらも、積極的に「おじいちゃんちに行こう」と誘ってくれる。
今年の夏は、都合で兄一家が帰省できず、父にとって少し寂しい夏になってしまったので余計にありがたいと思う。
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by pataponm | 2012-08-17 14:39 | 実家  

ツルヤ軽井沢店 <行列のできないレジ>

ツルヤの立派なところは「店内無音(イージーリスニングやツルヤ音頭みたいな音楽が流れていない)」、と以前書いたが、もう一つあった。

◎ツルヤは常に駐車場満杯、店内激混みだ。カートを押していると(大量に買うからカートにかご2つが私のいつもの装備)、前に進むのが難しいくらい。ところが・・・、
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◎レジに行列がない! レジが横にずら~っと15くらい並んでいて、すべてのレジが二人一組のチームになっている。だから客はどんなに混んでいても待たなくていいのだ。シーズン中こんなに混んでいるときでもレジにはせいぜい2、3人しか並んでいない。端の方のレジからは「1番レジ空いておりまーす」などと声が上がったりするくらい。
ツルヤはエラい。
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◎季節感溢れる野菜売り場、今回はビーツと、ガブリエルというカラーピーマンが目についた。
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◎ビーツは、旧軽で1個100円で見つけて、安い、買おうかなと思ったが、ツルヤでは3個198円だった(信州産)。
ネットで調べると「丸ごと1時間茹でて料理に使う」とあったので、圧力鍋で20分ほど加熱した。3個全部使ってボルシチを作ったが、真っ赤な色素が出てじゃがいもなどの材料もスープも真紅に染まった。オソロシげなボルシチ。しかも、ピーツ独特のえぐみというか、カブの臭み?のようなものが残ってしまった。半分ピクルスにしてサラダに使えばよかった。
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◎ガブリエル。高糖度ピーマンと書かれていた。パプリカより糖度が高くビタミンCも多いそうだ。本当に甘くて、サラダにして生食しました。巨大ピーマンだが身は厚く柔らかい。
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◎ツルヤオリジナル紹介。
太うどん。うどんはこしが命、みたいに言われるが、九州や大阪のうどんにはこしがないと聞く。うどんはこしがない方が美味しい、という人もいるのだ。
ツヤオリジナルのこの太うどんを食べると、「こしのないうどんのうまさ」がよく分かる。太くてしっかりしていて歯ごたえがあるが、こしはない。こういううどんも美味しいですよ。
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◎レーズン。これだけ入って198円は安いと思って買ったのだが、食べて感激、こんなに美味しいレーズンは今まで食べたことがない。お菓子に使おうと思っていたのに全部そのまま食べてしまいました。
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by pataponm | 2012-08-15 14:52 | ツルヤ軽井沢店  

軽井沢 8.14 <カフェ・ドルチェ サマーコンサート>

昨日の講習会があまりにも素晴らしかったので、今日もゲーデ氏のマスタークラスを聴講に行った。素晴らしいレッスンなのに、聴講しているのが私たちと、あとは受講生の家族らしき人のみということが残念だしもったいないと思った。

◎山頂が雲で隠れていた浅間山が今日はやっと姿を見せてくれた。
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◎午後は追分のカフェ・ドルチェへ。カフェの企画で、N響チェロのフォア・シュピーラー、藤村俊介さんの演奏によるサロン・コンサートが開かれる。
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◎お店の奥が今日のステージになっている。誘い合わせたSさんが早めに来て一番前の席をとっておいて下さった。「前すぎたかしら」とおっしゃるが、同じフロアで手を伸ばせば触れるくらい近くで演奏を聴くなんて機会は、そうあるものではありません。わくわく。
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◎演奏する藤村俊介さん。左奥にあるグランドピアノで藤村さんのお母様が伴奏をされた。
演奏曲目は、冒頭にボッケリーニのチェロソナタ第6番、バッハの無伴奏チェロ組曲第3番を演奏したあと、エルガー「愛のあいさつ」や、サン・サーンス「白鳥」など親しみのある小品数曲、最後にポッパーのアクロバテッィクな「ハンガリー狂詩曲」。
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(ドルチェさん、お写真お借りしました)

藤村さんは、最初の曲を静かに息を吸って弾き始めた。目の前で演奏されているので、フレーズの終わりには息を吐くのが聞こえる。随所で息を吸って間合いを整えているのが分かる。
そうだった、音楽は呼吸だった、と改めて思わされた。私は、こんなに音楽と自分の呼吸を合わせて楽器を弾いているだろうか。息を使って演奏する管楽器や、呼吸そのものの歌と違って私は弦楽器なので、演奏しながら自分がどんな呼吸をしているかなど考えたこともなかった。もしかしたら、難しいところは息を止めて弾いているかも知れない。
藤村さんは、楽器と体(音と呼吸)が一体となっているから、あのように美しく自然なフレーズ感が出せるのだろう。
もう一つ、目の前で見て感じたことは、すべての動きが音より先にきていること。次のフレーズより先に体がうたっている。ポジションの移動のときは音より先に指が行く。移弦のときは音より先に弓が行く(ように見える)。その「ぴたぴた感」が安定した音程と音質を作り出しているように思う。

◎藤村俊介さん。曲の合間に爆笑エピソードを披露して下さったり、演奏もお人柄も素敵な方でした。
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◎演奏のあとは、ケーキとコーヒー、紅茶でティータイム。テラスでは藤村さんを囲んで歓談。
夫が、埼玉の市民オーケストラで藤村さんをソリストにお呼びしたことがあると言うと「あれはロココでしたね」とすぐ思い出された。チャイコフスキーのロココ・バリエーション第3変奏でチェロのソロと夫のクラリネットが「歌い交わす」箇所があったそうだ。いいわねぇ、「共演」できて。
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(ドルチェ様、お写真お借りしました)
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◎ドルチェ特製ケーキは大人気。
久しぶりにお会いしたSさんともいろいろお話しできて、たのしいアットホームなコンサートでした。
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by pataponm | 2012-08-14 11:28 | 軽井沢  

軽井沢 8.13 <YEKアンサンブル・アカデミー聴講>

2日目の朝、朝食後のコーヒーを飲みながら「軽井沢新聞」に目を通していたら、大賀ホールで若い演奏家のための講習会が開かれていることが分かった。講師の一人に、元ウィーンフィルのコンサートマスター、ダニエル・ゲーデの名前が。聴講料は500円。こりゃ、行くっきゃないでしょう。

◎大賀ホールで8月12日から17日まで開かれている「YEKアンサンブル・アカデミー」。今年で2回目になるらしい。個人レッスン、弦楽合奏、講師たちによるコンサートなど豊富な内容。
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ホールでの、ダニエル・ゲーデ指導による個人レッスンを聴講した。
受講生のレベルは非常に高く、充実した内容のレッスンだった。お手本に弾いて聞かせるゲーデ氏の音の素晴らしいこと。
ゲーデ先生の指導は、ボーイングに関する指摘が一番多かった。同じ音を一弓で弾いただけでも、生徒が弾くと中味の詰まった重く沈む音、先生が弾くと明るく遠くへ広がって行く音になる。
特に指摘が多かったのが、音の角を立てた発音。ヴィニャフスキの「華麗なるポロネーズ」の冒頭で、すべての音に「カツッ」と角を立てることを要求。生徒はそれとは正反対に「音の頭がない」弾き方をしていたので、とてもてこずっていた。
角を立てるというのは、乱暴に弓をぶつけて弾くのではない。弦の上に一瞬弓を置いて軽くギッとひっかけるのだ。どんなに速いパッセージでも、弓を置く、ひっかける、の動きを素早く繰り返す。ゲーデ先生は「華麗なるポロネーズ」の冒頭でそれを見事にやってみせてくれた。
流派なのか、最近、音の出に「カツン」といわない演奏が多いような気がする。アップボウで始まったり、フィニッシュもアップだったり・・・。
それはそれで、魅惑的な演奏になっていいのかもしれないが、ゲーデ先生の奏法は透明感があり、メリハリがクリアで素晴らしいと思った。

◎3人目の受講生は、小さな男の子だった。「なんだ、子供のレッスンもあるのか」
最近フルサイズの楽器に替えたばかりではないかと思うくらい大きく見えるバイオリンを扱いにくそうに構える。
ところが、サン・サーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」の冒頭第一音を聴いて腰を抜かすほど驚いた。音色、音量、技量、表現力、すべてが大人顔負け。
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レッスン後、ロビーにいたお母さんに思わず「何年生ですか?」と尋ねる。
小学生に見えたが中学一年生だそうだ。
小屋に帰ってアイパッドで検索すると、小学校時代からいくつものコンクールに入賞歴のある子だった。でも、入賞・・・? 天才少年少女は、まだまだいるということですね。
この男の子、東亮汰君といいます。東くん、がんばってね。名前、覚えておくからね。

◎小屋にお昼を食べに戻って、午後は追分をぶらぶら。旅館・油屋の古本市などを覗く。一階の各部屋でカフェや骨董市なども開かれていた。昭和の文学者たちが逗留して執筆したという追分の油屋。江戸時代から営業されていたという面影を残した建物になっている。
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◎バス停の脇に「夢のはこ」と書かれた小さな本棚があった。「本の出し入れは自由、欲しい本があったら代わりの本を置く、成人向けお断り」などのゆるいきまりが書かれている。読み終わった本を置いたり、欲しければもらったり、自由なのだ。子供の本や文学書、文庫本、旅行ガイド本などいろいろ置かれていた。
軽井沢町は「本の町軽井沢」と銘打った活動を展開しており、このバス停の向かいあたりにある古書店「追分コロニー」が事務局になっている。
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帰りがけ、「シェ・カジワラのケーキに決着をつけよう」ということになって中軽井沢駅近くのケーキ屋「シェ・カジワラ」に寄る。2年ほど前に開店して一度食べたことがある。完成度が高く見た目にとても綺麗、おいしかった・・・、という記憶は残るが、特徴は・・・? どんな味だった?
その後、お気に入りのケーキ屋がいくつかできてシェ・カジワラの味を忘れてしまったのだ。

◎店の写真を取り忘れて走る車の中から撮ったのでピンボケになってしまいました。シェ・カジワラのお店外観。
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◎小屋でコーヒーを入れて食べました。やっぱり綺麗。果物は光っていて新鮮、スポンジの切り口はきっちり角が立っている。味もいい。
う~~、でも・・・。優等生すぎる。
しばらくしたらまた特徴が思い出せなくなりそう~~・・・。
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by pataponm | 2012-08-13 11:16 | 軽井沢  

軽井沢 8.12 <軽井沢文学散歩-3->

前回の文学散歩で歩き残した道を歩こうと、旧軽へ。
不思議なことに、私は旧軽を歩くと無性にトイレに行きたくなる。小屋を出るときちゃんと行って、それから1時間とたたないのに・・・。それで雲場池のトイレに駆け込んだり、旧軽銀座の有料トイレに(100円は高い、と思いながら)入ったりしてきた。
聞くと夫もトイレが近くなるそうだ。標高1000mの地だから気圧の関係じゃないかと言う。
そういえば、滞在2日目、3日目は落ち着くような気がする。旧軽を歩くと、と思っていたが、軽井沢に着いてまず旧軽に行くことが多いからか。

◎そんなわけで、今日も「急を要して」万平ホテルにお邪魔した。万平ホテルには宿泊客しか入れず、TシャツGパンはダメと言われるんじゃあ・・・、と心配したが、ロビーなら誰でも入ってよかったのだ。
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◎トイレから少し奥に入ったところに、万平ホテルに残る古い資料を展示する部屋があった。
1926年購入のこの古いヤマハピアノはかつてダイニングルームに置かれていたもので、ダンスパーティーなどで演奏されたという。ジョン・レノンも弾いたことがあり、このピアノを欲しがったという話も。
ジョン・レノン一家の写真も飾られていた。
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◎宿帳。中央あたりに三島由紀夫の名前が見える。職業を「文士」と書いている。
いつごろのものか見て来るのを忘れたが、70年代ではないかと思う。外国人の名前が多い。
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◎万平ホテルのパンフレットには、開業して間もないレイクニュータウンの広告が載っていた。
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◎クリスマスの「御子様」向けの「御献立」。1936年のものだ。イラストのレトロなデザインが心を惹かれる。
どんな幸せな御子様たちがこのメニューを召し上がったのかしら。
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◎矢ヶ崎川沿いの「お気持ちの道」を歩く。案内板に「せせらぎの音が聞こえ、頬を撫でるさわやかな風を感じる道。山側には、今でも外国人宣教師たちが済む山荘群がある。」と書かれている。確かに静かないい道だが、ガードレールと真新しい舗装道路がちょっと興をそぐ。
この道を、堀辰雄や室生犀星たちが文学を語らいながら散歩をした・・・というその時代の情景を思い浮かべながら歩いた。
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◎室生犀星文学碑。つるや旅館の先、二手橋を渡って少し行ったところにある。この文学碑は、室生犀星が1959年に「かげろう日記遺文」で野間文学賞を受賞したのを記念して生前、自らが建立した。
犀星の死後、夫妻の遺骨が生地金沢から分骨され、この石像の下に納められた。
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◎文学碑には、犀星の肉筆が刻まれている。「我は張りつめたる氷を愛す 斯る切なき思ひを愛す」で始まる一文は、昭和3年に刊行された詩集「鶴」のなか一遍「切なき思いぞ知る」から取られている。
おや?「昭和三十五」のあとに「年」が抜けてますね。まさか、書き忘れ・・・??
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◎山側にちょっとした窪みがあり、座って休めるようになっている。これも犀星自身のアイデアによるものだそうだ。
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犀星文学碑の次は、前回どうしても見つけられなかった正宗白鳥歌碑を目指す。
観光地図には犀星文学碑から徒歩数分と書かれているのだが、ここかと思う道を行くと別荘地に迷い込んでしまう。
いったん川沿いの道へ戻り、同じ方向へ曲がる道を探して、個人の表札が出ている別荘の私道のような細い道を、半信半疑で行ってみる。道は細く暗くなるし、途中、廃屋となったユースホステルがあったりして気持ちが折れ、引き返そうとしたとき、道の入り口に表札の出ていたS氏別荘の案内板があり、「駐車場は正宗白鳥歌碑の手前を曲がる」と書かれていた。どんだけ豪邸の別荘か・・・、は、いいとして、ともかくその先に間違いなく正宗白鳥歌碑はあるということだ。さらに歩くと・・・、

◎あれか・・・?
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◎ありました。少し土を盛って小高くした所に、十字架の形をしたささやかな歌碑が。
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◎「花さうび 花のいのちは いく年ぞ 時過ぎてたづぬれば 花はなく あるはただ いばらのみ」という詩は正宗白鳥が愛唱したギリシャの詩を(自ら翻訳して?)自筆の筆跡で刻まれている。
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◎旧軽に出て少し買い物などする。さすが一年で一番の最盛期、人も多く、シーズンオフには閉まっていた店も皆開いている。
紅白の布を張って、日光猿軍団の興行もやっていて、ちょうど終わったところだった。
一緒に写真を撮ってもらって大喜びの子どもたち。
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by pataponm | 2012-08-12 10:37 | 軽井沢  

お盆の帰省 3日目 <げっぱ>

2日目の夜は、本家の伯父(といっても夫と同い年で長年の音楽仲間)Kさんを招いて夕食を共する。
たまたまテレビでは、ロンドンオリンピックの陸上200m 準決勝の様子を放映していた。このレースには、予選、準々決勝と勝ち抜いてきた期待の日本人選手が出場している。
8人の選手が一斉にスタート。
「日本人、どこだ。」
「画面に映ってないんじゃない?」
「あ、いた。げっぱだ、げっぱ。」
「ほんとだ。げっぱだ。」
げっぱ?? なにそれ? 
げっぱとは、庄内の言葉で「びり・最下位」のことだそうだ。
「おもしろーい」と笑っていたら、Kさんが、
「こないだ歯医者に行ったら張り紙がしてあって、『名前を呼んでも返事がない人は、げっぱになります』って書いてあった。」と言った。

というわけで、日本人選手は「げっぱ」となり、残念ながら決勝進出は逃したのでした。

それにしても、一年に一度のKさんとの再会、いつもは深夜まで音楽ネタで盛り上がるのに、今年は全く話題に出なかったね。

◎祖父と孫。義父はますます耳が遠くなり、ぼそぼそ話す息子の言うことはほとんど通じないのだが、なんとなくいい雰囲気。
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◎最後の日、早めに実家を出て帰路につく。町の外れにある立派な音楽ホールを後にして。
いつか、ここで親族アンサンブルをするのが夢だ。
夫クラリネット、私バイオリンとビオラ、娘ピアノ、娘婿チェロ、夫の兄ファゴット、Kさんホルン・・・。何かできそうでしょ。
隣りの秋田から J さんが駆けつけてくれれば、ベートーベンのゼプテット(コンバス抜き)ができるんですけど・・・。
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途中、十日町市で開かれている「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012」に行く息子を、ほくほく線の六日町駅で降ろす。
息子の通う美大の彫刻コースの教授と学生が制作するアート「コロッケハウス」の手伝いに行ったのだ。

◎息子を見送り、六日町駅から駅前ロータリーを見下ろす。
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by pataponm | 2012-08-11 14:43 | 実家  

お盆の帰省 2日目 <羽黒山詣で>

◎羽黒山へ行く。羽黒山は、山岳修験の山として知られる出羽三山(月山、羽黒山、湯殿山)のひとつだ。
隋神門(ずいしんもん)脇にある大木の樹齢はいったい何年だろう。
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◎巨木ばかりの杉の林・・・。
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◎継子坂という石段を降りると、小さな社が五つも並んでいる。どうして一つにまとめられないの?
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◎天然記念物の爺杉(じじすぎ)。樹齢千年以上といわれ、高さ48.5m、根元の周囲11.5mもあるそうだ。木は千年生きると〆縄を巻かれ、「神」となるらしい。
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◎かなりの大木の切り株があった。夫と息子が「年輪」を数え始めたが、数十年でギブアップ。
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◎国宝の五重の塔。約600年前に建てられ、東北では最古の五重の塔とされる。小学生が3人、塔の下に腰掛けて携帯ゲームで遊んでいた。ふだんから遊び場になっているのだろうか。国宝に囲まれて遊んだこと、きっと大人になってから意味が分かるんでしょうね。
夫は小学生のころ遠足で来て、山頂まで「ひーひー」いって登らされたそうだ。
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◎「ひーひー」いって登るのはやめて五重の塔から引き返し、山門近くのお休み処で昼食にする。
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◎羽黒そばの「草餅セット」を食べる。この辺のそばは、ざるではなく板に乗せて「板そば」という。他に「麦きり」というメニューもあった。鶴岡の名産で、うどんのような冷麦のようなものらしい。
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そばは、びっくりするくらい美味しかった。セットについてきた草餅も、きゅうりのからし漬けも、追加で頼んだ玉こんにゃくも。煮物には、関東では見かけない「みず」が使われていた。息子が食べたかつ丼は、「今まで食べた中で一番おいしいかつ丼だ」というくらい美味しかったらしい。どこの観光地にもありそうな「お休み処」だっただけに、感動。
そういえば、庄内には平田牧場というブランド豚肉で有名な食肉加工販売会社があって、「ひらぼく」に限らず豚肉が美味しい土地なんだった。

◎庄内観光物産館「ふるさと本舗」へ寄り、土産物を買う。ねずみ小僧が(電動で)上り下りする火の見櫓が有名だ。以前はバイパスから見えるところで上り下りしていたように思うのだが、駐車場側に移っていた。走る車から見た人が、本物の人間だと思って驚くから?
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◎庄内地方に広がる田んぼ。埼玉にも田んぼはあるが、広さがちがう!
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帰りがけ、実家の近くのスーパー「ヤマザワ」で夕飯の材料買い出しをする。長野ではツルヤ、山形ではヤマザワがケンミンショーにも出て来た。県民なら誰でも知るスーパーマーケットはどの県でも必ずあるようだが、県外には展開しないものらしい。
買い物に付き合うのが嫌いな息子は一人で歩いて実家に帰った。

◎この辺りでは、厚揚げのことを「油揚げ」という。地元の人は、庄内風焼きそばについては知らなくても、油揚げのことには自覚があるらしく、親戚の人などから何度か聞いた。義父も言っていた。
よく見ると、商品名は「油揚げ」でも、下の札は親切に「厚揚げ」になってるし。
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◎では、いわゆる油揚げのことは何というのかというと・・・、「うすあげ」というのだ。
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◎夏に帰省すると、店にはいつもお盆のお供え物コーナーができている。小さな小さな野菜や果物。糸に通して仏壇の上に下げるものは「下げ物」というらしい。
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◎はすの葉は、広げると巨大になる。この上にあんこを乗せた餅をいくつか並べて仏前に供える。
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by pataponm | 2012-08-10 09:55 | 実家  

お盆の帰省 1日目 <庄内名物?ソース後がけ焼きそば>

◎いろいろあったけど、夕方には夫の実家に到着。実家の向かいは、「しょうゆの実」で全国的に有名になった醤油醸造所だ。
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夕食は、先日の「秘密のケンミンショー」に出て来た三平食堂の焼きそばをとる。「山形県庄内地方の焼きそばは、味付けをしないで後からソースをかけて食べる」というネタだった。
三平食堂は実家から徒歩3分のところにある中華店で、帰省すると昼食によくラーメンをとってくれたものだ。焼きそばは何十年も前からこの形だったらしいが義父は食べたことがなく、夫も知らなかった。
ケンミンショーでは町内の別の店も2軒ほど紹介され、どの店もソース後がけの焼きそばだった。

◎ちょっと食べてしまってから写真を撮りました。出前はソースをかけてから持って来るそうで、ちょっとがっかり。でもやはり庄内風に、調理した後でソースをかけてあった。薄い塩味の部分と、生の?ソース味の部分があってなかなか美味しい。家でも今度やってみようかな。
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余談だが、ラーメンのことをこっちでは「中華」という。
結婚したばかりのころ、義母が
「昼は中華とるか。中華好きか」と聞くので、昼から豪勢に中華料理かと思い
「はい、大好きです」と答えたら、三平食堂からラーメンの出前をとったのだった。
ちなみに「山形県では、客が来ると出前のラーメンをとるのがご馳走」ということも、「ケンミンショー」ネタで知った。夫も「そうそう、そういえば、ラーメンの出前は特別なご馳走だった」と言っていた。
地元の人が当たり前と思っていることを、ケンミンショーは、よくいろいろと掘り起こしてくれるものだと思う。
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by pataponm | 2012-08-09 11:38 | 実家  

お盆の帰省 1日目 <いきなりの受難>

タビィの餌と水をたっぷり置いて、風でドアがパタンと閉まらないようにすべてのドアにストッパーをして、山形へ向けていざ出発・・・。
心配していた渋滞もなく、調子よく関越を走っていたら・・・、

◎スピード違反でつかまってしまった。80㎞規制のところを、ちょっとだけオーバーしていたんです。
「目の前を行かれちゃねぇ」と、お巡りさんはにこにこしてとても感じがよい・・・、が、取られるものはしっかり取られるのだ。免許証だってゴールドだったのにぃ~。
夫は前のパトカーに連れて行かれ、後ろの車で心細く待つ私と息子。
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夫が車に戻り、(感じのいい)お巡りさんが窓越しに「じゃ、路肩走っていいですから、80㎞くらいになったら乗って下さいね~」「はーい、どうも。」と、窓を閉めようとしたとき・・・。
ガコッ。とイヤな音が。
「あ、やっちゃった。窓落ち。」
「落ちましたか」とお巡りさん(ちょっとうれしそうな顔)。ドアを開けると慣れた手つきでガラスを両側から挟み「(開閉ボタン)上に押しててくださいね」と言いながら引っ張り上げた。「これでしばらく止まってるでしょう。ガムテープで留めればいいんだけど、持ってないんで」

◎再び高速を走りだしたが、振動で少しずつずれ落ちて来るのを片手で押えながらの運転。
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◎次のSAのガソリンスタンドでガムテープを借りて応急処置をする夫と息子。
ガムテープを貸してくれたおにいさんは、横目で冷やかに見ていた。
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◎ハジもガイブンも捨てて走るガムテープベタベタ張りのVW Bora。
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助手席側の窓が落ちたのは、ちょうど1年前の帰省のときだった。あのときはガラスが一番下まで落ちて引き上げられなくなったので困ったが、今回は途中で止まり、なんとか引っ張り上げて「バンソウコウ処置」ができた。
この姿で、お盆休みの間、走らなければならないが・・・。
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by pataponm | 2012-08-09 10:38 | 実家