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県立がんセンターのキャンドルサービス

毎年ボランティアでお手伝いしている県立がんセンターのキャンドルサービスに今年も参加した。看護師さんの聖歌隊とお医者様のサンタクロース、それにキーボードとバイオリンの演奏隊が加わる。4つのチームに分かれて、12病棟ほどある病院を回るのだ。
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◎講堂に集まった聖歌隊チーム。4班に分かれて各病棟を回る。病棟に着くと、演奏隊はロビーで待機、聖歌隊がキャンドルを持って「聖しこの夜」をハミングで歌いながら病室を回り、手作りのクリスマスカードを一人一人の患者さんに手渡す。それから歩ける患者さんは自力で、車椅子やストレッチャー(移動寝台)に乗った患者さんは看護師さんに連れられてロビーに集まり、聖歌隊がキーボードとバイオリンを伴奏に何曲かの賛美歌を歌う。今年は「聖よしこの夜」「荒野のはてに」「赤鼻のトナカイ」の3曲だった。聖歌隊が次の病棟に移動する間、バイオリンは短いソロ曲を弾く。今年は私はシモネッティのマドリガルを弾いた。
病棟はいろいろあって、集中治療室では手術衣のようなものに着替え、帽子をかぶり、靴を履き替えて手指を消毒して入室する。
馴染みの看護師さんたちの歌声やバイオリンの演奏に涙してくれる患者さんもあり、一緒に参加したRさんも「そういうときは、バイオリンを弾き続けてきてよかった、と思う」と言っていた。
演奏隊にはキーボードに一人、バイオリンに一人、ここのがんセンターに入院してがんを克服した元患者さんがいて、そんな人たちの存在も、患者さんたちの大きな支えになるだろう。

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◎Rさんは、今年はお嬢さんのMさんとお孫さんのRちゃんと3人での参加。Rちゃんは、トナカイ色のワンピースにトナカイの角のカチューシャをつけてタンバリンを担当した。患者さんたちにとても喜ばれたそうだ。「親子三代のチームで素晴らしいですね。」と言ったら、「三代って、言わなきゃ分からないでしょ。」確かに。母子と叔母・・・と言っても通用しますね~。

by pataponm | 2008-12-20 10:05 | 音楽  

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