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プッチーニ生誕150年記念公演 「ジャンニ・スキッキ」

「ジャンニ・スキッキ」の公演は、日曜の昼と月曜の夜、2日間行われた。会場はイタリア文化会館のアニエッリホール。両日とも通路に補助椅子を出すほどの満席、当日券をあてにして来て入場できなかった人も多かったという。特にプッチーニの誕生日でもある2日目は、イタリア大使はじめ各国の大使や大司教などのVIPが数多くみえた。

ジャンニ・スキッキは、1918年に初演されたプッチーニのコメディ・オペラだ。
息を引き取ったばかりの大富豪の周りに親戚一同が集まり、遺言書を探すが、やっと見つかった遺言書には、莫大な遺産はすべて修道院に寄付するとあった。親戚たちはジャンニ・スキッキという知恵者に相談してなんとか遺産を自分たちのものにしようする。親戚たちの欲深い思惑、それをあざ笑うかのようなジャンニ・スキッキの悪知恵、ドタバタ劇のようなストーリーの中でどろどろした人間の腹の底が暴かれるようなオペラだ。

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◎公演のプログラム。プッチーニ生誕150年記念ということで、ラ・ボエーム、ジャンニ・スキッキの二つのオペラがそれぞれの日程で行われた。

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◎指揮は、マエストロ ステファノ・マストランジェロ。 恰幅のいいマエストロが劇場の中心に座るだけで、イタリアのムードが高まる。練習はイタリア語とほんの少しの英語と、もっと少しの日本語。日本人の奥様がいつも練習に同行して、見事な通訳でマエストロの意志を伝えてくださった。奥様はソプラノのオペラ歌手で、今回ラウレッタ役で感動的な「わたしのお父さん」を聞かせてくれた高松美保さんだ。

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◎公演終了後、ロビーでお客様方にドリンクサービスがあった。会場にはイタリア人と日本人の血を受け継いだらしい子供たちの姿を何人か見かけた。まるでお人形さんのように愛くるしい。
「ボクね、このおねえちゃんのこと、好きなの。」

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◎マエストロもお子さんをだっこすればこのように・・・。

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◎その後は場所を移して、出演者のためにイタリア文化会館の館長さんがレセプションを用意してくださった。カウンターの奥からおいしいイタリア料理が次々と・・・。

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◎イタリアワインは飲み放題。白ワインの瓶をずらりと並べ、カラのグラスをもらって手酌でちびちび飲み比べた。隣にいたイタリア人の男性が気づいて、にこやかにワインをなみなみと注いでくれた。あ~、こんなに注がれたら飲み比べができない~。・・・結果、飲みすぎて赤ワインの利き酒まで手が回りませんでした。

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◎食べることと飲むことに夢中になりすぎて、料理の写真を撮るのをすっかり忘れてしまった。完食済みの皿ばかり撮った。意味ない。

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◎すごくおいしかったリゾット。何回もお変わりしてしまった。「おいしいリゾットってどれ?」「リゾットがおいしいっていうから・・・」と、噂を聞きつけた人でリゾットの周りに人の山ができた。
どんな味付けなんだろう。アボガドが入っていたような。黒いのはイタリアのきのこか?

by pataponm | 2008-12-25 14:21 | 音楽  

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