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入学式 娘編

4月1日に辞令が下りて、娘は隣町の中学校への赴任が決まった。自転車で15分の距離。「埼玉県南部」のどこかの中学校に決まることは分かっていても、場所によっては自宅通勤が不可能なところがある。通えたとしても、電車で3、4駅、駅から徒歩10分くらいのところが普通だ。
「よかったー。これで30歳までは I 町の先生だ~。」と、娘は喜んでいた。 I 町は、娘が高校時代に3年間通ったところで愛着もあり、ここに赴任になればいいとずっと願っていたのだそうだ。

しかし、いきなり1年生の担任になった。おまけに2つのクラブの副顧問。
こちらもピカピカの新人先生なのに、8日の入学式にはクラス担任として生徒を指導し、引率して式に参列しなければならない。すぐに授業参観、懇談会、家庭訪問があり、父母たちとの対面も待っている。
体調を崩しやすい娘なので、本人の緊張はどれほどかと思うが、親も心配でたまらない。
でも、今のところはいい方に緊張して、入学初日から学級通信を出すといって夜遅くまで原稿を書いたり、学級文庫を作るといって私費で古本を買って来てカバーをかけたり、楽しそうに準備していた。
入学式も無事に終えることができたようだ。
しかし、生徒たちは騒がしくて落ち着きがなく、「静かにしなさいの声の5倍くらい大きい声で騒いでいる」という。いくつかの小学校から上がってくる中学校ではなく、一つの小学校から上がってくるところなので、入学式とはいえ顔見知りばかり、生徒たちは思い切りリラックスしているらしい。
「学級崩壊したらどうしよう。崩壊したときの様子が目に浮かぶようなクラスだよ」と、娘は言っている。
今の子は、先生や体制に反抗しようという意志を持って騒ぐのではない。けじめや躾けのタガが外れた状態で自由気ままにふるまう結果、騒いでいるのだ。ある意味余計に手が負えない。
入学式からわずか3日だが、昔からは想像もつかないような生徒の様子を娘から聞いた。親との付き合いも難しくなっていると聞く。厳しい闘いが続くことになるかも知れないが、どうか負けずにがんばって、と願うしかない。
通勤用の車が欲しいと、車屋を回ったりネットで調べたりしていたが、少し高級な自転車を新調して車に替えることにしたようだ。「24の瞳」の大石先生のように颯爽と通勤してほしい。

近所の桜が見事なので写真を撮った。娘の中学校の校庭も、こんなだったかな、と想像しながら。

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◎家の近くの公園。「霞か雲か」の歌のとおり、遠くからでも美しく咲き誇る桜が見える。

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◎隣接した家に住む人たちは、毎日窓からこの桜が見られるのだ。

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◎市の文化センターの桜。建物の周りから駐車場の方まで、むせ返るような桜に囲まれている。

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◎文化センター横の川の土手には菜の花が一面に咲く。

by pataponm | 2009-04-10 11:32  

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