ボッチ改名 <ボッチ改めタビィ>

4日間、子猫をボッチと呼んでみたがどうもしっくり来ない。呼び方も「ボッチぃ~」と母音を残すのか「ボーッチッ」と子音切りするのか安定しない。小さい「ッ」が入っているのが案外呼びにくく、息子などは「ぼち、ぼち」と、語源の「墓地」になってしまっている。
「名前、変えていい?」と聞いたら、ボッチの名付け親の息子が案外あっさりと「いいよ。名前はお母さんの気に入ったのを付ければいいよ」と言ってくれたので、「タビィ」と改名することにした。足袋をはいたような足と、縞模様の猫を「タビー」という両方の意味を兼ねて。
お里にいたころの「葵」から三つ目の名前。
名前を何度も変えられてひねくれてしまった「※九月姫のお姉さん」たちのようにならなければいいが、「ボッチ」と呼んでも「タビィ」と呼んでも振り向きもしないのだから、まだ自分に名前というものが付いていることに気づいていないはずだ。

◎人間べったり猫育成中。
手が空いている家族は、タビィを抱く、いじりまくる、じゃらす、という暗黙の了解のもと、仕事から帰ってからタビィに添い寝する娘。
ぬいぐるみやクッションに寄り添って寝るときにはゴロゴロいわないのに、人間と寝るときにはゴロゴロゴロゴロ喉を鳴らしている。人のぬくもりが分かっているのだ。
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「※九月姫のお姉さん」 サマセット・モームの唯一の童話と言われる「九月姫とうぐいす」に出て来る。
シャムの国の王様に「昼」と「夜」という二人の姫があったが、その後また二人生まれたので上の姫の名前を変えて「春」「夏」「秋」「冬」とした。その後また生まれたので上から「一月」「二月」「三月」・・・と付け直した。
上のお姉さんたちは、何度も名前を変えられたのですっかり性格がひねくれてしまったが、末っ子の九月姫だけは心の素直な優しい姫になった。

子供のころこの話を読んで、「ひねくれたのは自分のせいじゃないのに、お姉さんたち可哀想」と、子供心に思った。
この話はもっと理不尽な続きがあり、お姉さんたちは夜寝るときに窓を閉め切っていたために、とてもみにくい顔になったが、末の九月姫は毎晩窓を開け放して清らかな風にあたっていたのでたいそう美しい姫になったというのだ。
これも、子供だった私の心に、どうも釈然としない思いを残した。
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by pataponm | 2009-07-11 15:55 | ペット  

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