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ヴァイオリンの会

新宿のスタジオ・ヴィルティオージにて「第6回ヴァイオリンの会」が催された。今年は11人のアマチュア・ヴァイオリニストの参加。私はフランクのソナタの3、4楽章を弾いた。昨年1、2楽章を弾いたので完結編だ。

◎スタジオ・ヴィルティオージ。新大久保から徒歩5分の住宅街にある。
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◎フラットなサロン風の会場で、響きはとてもいい。演奏後、ピアノのKさんは「ゴージャスな音色で、名器みたいだった(つまり名器ではない)」とほめてくれた。音程の悪さも響きでごまかせたか。
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どんなに練習を重ねても音程が定まらず、特にこの曲はわずかな音程の狂いが聴く耳には目立ってしまう曲なのでずいぶん悩んだ。そして、自分は第二ポジションと第四ポジションを正確に取れないということを今さらながら思い知った。第一と第三は、子供のころから染み付いているので無意識に取っている。ところが第二と第四は、探って取っても外す。ビオラジョークにある「ビオリストの音程と雷は同じ。二度と同じ所に落ちない」状態になるのだ。
ハイポジションに飛ぶときも、第一からハイAまで軽く飛べるのに、第四から同じ音に飛ぼうと思ってもことごとく外す。距離的には近いのに。
基本ができていない、そんな当たり前のことに気づかせてくれるのも、人前でソロ曲が弾けるヴァイオリンの会のおかげだろう。
ピアノのKさんも、何度も我が家まで足を運んで練習を重ね、レッスンにも同行してくださって、本当に感謝している。

今年も、ほとんど演奏される機会のない曲や、知られざる作曲家の曲など「掘り出し曲」が何曲かあった。
グラズノフのヴァイオリン協奏曲、トゥリーナのヴァイオリンソナタ、ボルトキエヴィチのヴァイオリンソナタ、ビーバーのパッサカリアなど、時代は16世紀から20世紀と多岐にわたる。それが皆とてもいい曲だ。
プロの演奏家なら、客が入らないとかCDが売れないとかの理由で演奏することがないかもしれない曲を聴くことができるのも、アマチュア演奏家のコンサートの楽しいところだ。

◎コンサートの後は、仕出しで打ち上げ。
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by pataponm | 2009-07-12 15:58 | 音楽  

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