軽井沢の番人

夫は昨年まで、「赤城の番人」だった。秋になると紅葉を見に、山歩きに、毎週のように赤城に行った。ほとんどは一人で行くが、家族を伴って行ったこともあり、羊毛友達と原毛の専門店「PAO(パオ)」に連れて行ってもらったこともある。地図なしでどこでもすいすい、植木屋のある場所、おいしい店のある場所等、知り尽くしていた。家庭内では密かに「お父さんは赤城の番人」と呼んでいた。
それが、今年は軽井沢に興味が移ったようで、夏休みの2日目、先々週行った軽井沢にまた誘われて行った。夫は先週の仕事の取材も含めてこれで3週連続軽井沢だ。今年から軽井沢の番人になるつもりなのだろうか。

◎エルツおもちゃ美術館。昨年も来て、特別展のドールハウスの展示に感動したので、何か面白い企画展があれば見たいと思ったのだが、ヨーロッパの知育玩具の展示ということで、入場料払ってまで見る気にならず、外回りを散歩する。この辺りの庭は、イギリスのガーデンデザイナー、ポール・スミザーに委託して造園施工中、完成が楽しみだ。
b0134988_15161457.jpg


◎おもちゃ美術館の入口には大きなくるみわり人形? がある。ドイツの木製のおもちゃなどが常設展示されている。
b0134988_15162171.jpg


◎隣接する「軽井沢タリアセン」という施設内にある「軽井沢高原文庫」。軽井沢ゆかりの作家や詩人たちの原稿、著作などを所蔵している。
ここも二度目なので入場はせず売店だけ見る。夫は軽井沢関連の本などに釘付け。軽井沢在住工芸作家の作品を販売するコーナーもあり、羊毛作家のアクセサリーなども売られていた。
b0134988_1518221.jpg


◎施設内の「野上弥生子書斎兼茶室」。高校時代に「真知子」や「秀吉と利休」などを読み、好きな作家だった。ここで執筆をしたのだろうか。
施設内には、他に堀辰雄の山荘、有島武郎が情死した別荘などが移築されている。
b0134988_15182928.jpg


◎私が同行するときは、夫はあまり歩かないですむ「見たり食べたりコース」を設定してくれる。ネットで調べた「Cottage 415」へ行く。木戸から石畳のアプローチ、オープンテラスのある素敵なカフェだ。店内には陶芸作家の作品などが展示販売されていた。
b0134988_15183910.jpg


◎ブレンドコーヒーは、煎り具合を選べる。店内の本棚に、私のツボのヨーロッパのインテリア、食の本などが何冊も置いてあった。特に大好きな北欧のものが多くあったのでご機嫌。そういえば店内のインテリアは、北欧テイストのように感じる。
b0134988_15184699.jpg


◎昼は、夫が軽井沢在住の人のブログなどを見て目星を付けていた「鉄音(くろがね)茶房」へ。別荘族がランチを食べに来るところなのだという。
オーナーは、「軽井沢ストーブ」という、昔宣教師が持ち込んで別荘族に広まったというがっちりした鉄製のストーブを作る人らしい。
b0134988_1519337.jpg


◎店内。見るからに別荘から昼ご飯を食べに来ましたといった感じの、(上等な)普段着の老夫婦が二組、その他の客も観光客ではなく別荘滞在中の人といった風情だった。
b0134988_15191336.jpg


◎1000円のランチ。いんげんと焼いた油揚げの胡麻和え、春雨と野菜の酢の物、芋きんとん、じゅんさいとみょうがの汁物など、上品な和風献立。左下の小鉢は、聞いたら「軽井沢菜と、もずくのおひたし」だそうだ。
b0134988_15192265.jpg


◎メインは、海老をつくね風にしたものを海苔と茹でたキャベツで巻いたもの。どれもごく薄味だった。
b0134988_15193069.jpg


◎これが、オーナーが作った鉄のストーブに違いない。冬は火を入れるのだろう。外には割った薪が屋根近くまで積み上げられていた。店内の椅子も鉄製、他に、鉄製のオブジェや小物作品が展示販売されていた。店の奥には裁縫室があり、手作りの服が販売されていた。
軽井沢では、工芸をする人が住み着き、暮らしのためにカフェを経営する・・・というケースが多いのだろうか。
b0134988_15194542.jpg


◎現代アートを集めたセゾン美術館。
b0134988_1520719.jpg

息子がいたら入ったかも知れないが、ここもショップだけを覗く。ニューヨークのMOMAのショップにあったのと同じ黒いカバの置物や名画のパズルなどが置いてあった。見ていると、館内のレストランの厨房で金属の鍋や皿をぶちまけたかというような音がした。夫はこれは現代音楽だという。そしてショップの女性に「これは生演奏ですか?」と聞いている。厨房の粗相だったらどうするんだ、と思っていたら、女性は当たり前のように「時間が来ると自動演奏で10分間流しております。音は録音でなく生の音です」などと答えている。ふぅ~ん、ついて行けないな。
ミロの絵がプリントされた小皿が1000円だったので買った。私に理解できるのはこの辺止まりかも。
美術を学ぶ息子のために美術館のカタログを2000円で買った。

◎美術館に入らなくても、敷地内は素晴らしい庭が造られていて散策できる。
b0134988_15201869.jpg


◎庭の芝生部分に展示されている現代アートの作品。タイトルは忘れたが人の顔のように見える。
b0134988_15202527.jpg


◎これのタイトルは「風の音」だった。いくつか開いた穴を風が通るときに音がするのだろうか。
b0134988_15203223.jpg


◎アスレチックかと思ったらこれもアート。誰もが乗ってみたくなる金属の円形ドームの前に「これは芸術作品なので上に乗ったり遊んだりすることは固く禁じます」ときつい調子で書かれた立て札が立っていた。
b0134988_15205335.jpg


◎軽井沢で最も有名なスーパー「TSURUYA」で買い物。別荘で暮らす人たちが、日々の食材を買いに来るのだろうか、と想像しながら「信州」と書かれたものや産地がこの近辺のものを選んで買った。後で見ると、TSURUYAオリジナルのものがほとんどだった。
左の青菜は、レストランで食べた「軽井沢菜」。(つる菜)とあったので、つるむらさきのことだろうか。うちで茹でてみたら、つるむらさきのようなぬめりが出たが、若い感じで特有の臭みがなくたべやすかった。
あんずは干したものだがしっとり感が残っていておいしかった。ヨーグルトは蜂蜜で味がついていて濃い味だった。青豆とうふは冷奴にしたらほんのり青く、なめらかな舌触りだった。
b0134988_152116.jpg


◎軽井沢丸山珈琲の珈琲豆を売っていたので買う。もちもちドラ焼きというのが意外なおいしさで、よく見たらこれもツルヤ特製。
また「軽井沢の番人」に買って来てもらおう。
b0134988_1521917.jpg

[PR]

by pataponm | 2009-08-11 15:15 | 軽井沢  

<< 帰省 山形へ 1日目 夏休みのランチ >>