帰省 山形へ 1日目

夫の夏休み4日目に、故郷山形は庄内へ向けて出発した。「土日の高速道路料金1000円」がお盆期間は平日も1000円になるというので期待していたが、8月2週と3週の木金限定だという。火曜に出発した私たちはしっかり5800円の高速料金を取られた。
その代わり道路はがらがら、気持ちよく関越道を走りぬいた。

新潟で高速を降り、村上で食べ物屋を探したが、人けの少ない寂びれた町で、目抜き通りらしい所にあるラーメン屋なども、醤油のシミがついたような暖簾がかかっていて、どんなにお腹がすいていてもスルーしたくなるような・・・。町の人には、家族で食堂に入るなんていう習慣はないのかも知れない。
国道まで出て駐車場の広い蕎麦屋をみつけてそこに入った。

◎村上の蕎麦屋。「悠流里」と書いて「ゆらり」と読む。揚げ餅そばを頼んだら、細く切って揚げた餅と小エビの天麩羅をあしらった冷たい蕎麦が来た。熱い揚げ物と冷たい麺の組み合わせが意外なおいしさだった。
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◎同じ敷地内に鮭の加工食品の専門店があった。店先に逆さに吊るされた鮭たちのインパクトの強さに誘われて入ってみる。入口付近は干し鮭たちの生臭い匂いが漂っていた。
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◎「永徳」という店だった。広い店内に、干物、燻製、そぼろ、焼き浸し等々、鮭のあらゆる加工食品が並べられていた。外から見ると二階の網戸になった風通しのいい部屋にずらりと鮭が吊るされているのが見える。店の奥の工場で加工をしているのだろう。
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◎輪切りにした鮭の「酒浸し」と、紅鮭の「焼き浸し」を買った。1パック600円台だったか。焼き浸しは、キングサーモンのものは3倍くらいの値段だった。
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◎日本海が見えてくる。関越道経由で帰るとこれが楽しい。
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物産館に寄り道したりしてゆっくり行ったが夕方余裕を持って到着。
玄関の引き戸を開けたらチャイムの音もかき消すかと思うくらいの大音量でベルの音が鳴り響き、義父が出て来た。ここ数年耳が遠くなり、補聴器をつけているがハウリングがひどくて具合が悪いらしい。あまり感度を高くしていないのか、相当大声で話しても聞こえないことがある。しかし、それ以外は健康そのもので、86歳という年齢が信じられないくらいだった。

◎おみやげを出したり、お茶を飲んだり、息子にお小遣いをいただいたり、ひとしきり団欒。
義父が、「仏壇からこんな物が出てきた」と、桐の箱に入った古い写真を出してきた。「明治十六年三月二日 東京浅草ニテ・・・」と読める。銀板写真で撮った当家二代目の写真だという。何故この東京浅草まで行って写真を撮ったのか、義父の推理では、二代目は郵便局の局長をやっていたので、免状を取りに行ったのではないかということだった。
「この時代東京まで行くのはたいへんなことだったんだよ。わらじ履いて歩いて行ったんだから」義父が言ったら、息子は「歩いて?!」と、心底驚いていた。
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◎義父は写真が趣味で二科展の県展に選ばれて出品したこともある。行きつけの写真店で作品を展示しているというので見に行った。花の接写写真を中心に展示してあった。テーマを変えて3回ほど入れ替え、今年いっぱい展示されるそうだ。
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◎買い物につきあいたくない息子を本屋で降ろし、農協で買い物をする。お盆の供え物や菓子が特設の売り場で売り出されていた。お供え用にセットされた色どりきれいな果物。
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◎仏壇用まんじゅうや餅が並ぶ。叔母たちがいつも持って来てくれる柔らかいこしあんのおはぎのような餅が売られていた。伊勢名物の「赤福」に似ているが、餅もあんこもゆるくしたような物だ。「水餅」と書かれた餅と、こしあんを別にして売っている売り場もあった。
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◎色とりどりの干菓子など。
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◎一番手前にある大葉に盛られた餅は、お盆の仏前に欠かせない。見ているうちに次々と売れ、店の人が商品を補充に来た。「うちわ餅」と名がついていた。
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◎豆腐売り場が異常に広い。特にごま豆腐はいくつかのメーカーのものがたくさん置いてあった。そういえば仏様への供え膳にもごま豆腐を添える。
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◎少し足を伸ばして隣町の総光寺へ行く。庄内巡礼の霊場となっている寺で14世紀に建立されたそうだ。庭園が国指定の名勝となっている。
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◎参道には、両側に盆栽のように剪定された植木が並んでいて面白い。
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◎寺の裏の庭園に回ると、庭師が何人も入って手入れをしていた。
「山、渓、海などの要素を築山、流れ、池などに代えて立体的に表現」しているそうで、庭というよりは山中にいるような気分になる庭園だった。
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家に戻ったら、息子はもう帰っていた。お茶菓子など食べながら、息子はおじいちゃんに熱心に戦争体験の話を聞いている。航空隊に入隊し、飛行機の整備士として後に教育助官として勤めたという体験は、息子の関心を大いに引くものだったようだ。
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by pataponm | 2009-08-12 15:46 | 近場のおでかけ・旅行  

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