今日のタビィ <ゴキブリハンター>

男の子二人、または女の子二人を持っている人に話を聞くと、「同じ性なのに性格が全然違う」と言う人が多い。猫も同じらしい。
15年飼って3年前に死んだネオとタビィを比べると、いろいろと違うところがある。まず食い気が違う。
ネオはエサの用意をすると待ちかねて飛んで来たが、タビィは目の前でエサを皿に入れても、ちょっと匂いを嗅ぐだけでどこかへ行ってしまい、気の向いたときに少し食べている。
ネオは海苔が大好物で、缶を開ける音、クシャクシャという海苔を割る音で首を伸ばしたまま「とととと」と爪先立って寄って来た。タビィは鼻先に持って行っても匂いを嗅ぐだけ、なめもしない。

しかし、何といってもネオとの決定的な違いは、タビィはゴキブリを捕まえる猫だということだ。
ネオは、目の前をゴキブリが通っても全く無関心だった。「猫なら捕まえろ!」とけしかけても、気付きもしない様子。ゴキブリ嫌いの息子は、「次の猫は絶対ゴキブリハンターに仕込む」と意気込んでいた。
タビィは、仕込むまでもなく、ゴキブリハンターだった。
ある夜、台所の隅でタビィが低い構えで何かを狙っていた。見事に自分の気配を消して辛抱強く座り続け、ときどきヒュッ、ヒュッと、首だけ低く動かして隙間を覗く。あれだけ活動的なタビィが、何十分も静かな緊張感を漲らせて目を光らせ、じっと何かを待っているのだ。
いきなりバタッという激しい音がしてタビィの方を見たら、なんと、爪でゴキブリを引っ掻きだして今や口にくわえるところだった。
「キャ~!」息子と同じくゴキブリ嫌いの私は、タビィからゴキブリを取り上げる・・・ことはできず、ゴキブリからタビィを引き離そうとした。
タビィは、傷ついてうごめくゴキブリをときどき口から落して前足でつついたりして、いたぶっている。とどめをさしたり食べてしまったりしないで、「遊んで」いるのだ。
私がタビィを引き離そうとすると、獲物を取り上げられると思ってあわてて口にくわえる。私はキャー、と言って手を引く。その様子は、さぞ滑稽な眺めだったろう。へっぴり腰で後ろからタビィがゴキブリを口から離す瞬間を待ちうける私、何度かの繰り返しの末、ゴキブリを口から落としたタビィをかすめ取るように抱き上げることに成功した。
ゴキブリを処理したあとも、タビィは名残惜しそうに同じ隅っこを嗅ぎまわっていた。その晩その場所にゴキブリホイホイを仕掛けたら、翌朝3匹もかかっていた。

それにしても、気配を消す、狙う、待つ、瞬発的に捕まえる・・・、ライオンのミニチュアみたいなタビィの狩猟本能を垣間見た思いだ。

タビィの狩猟本能は、ピアノや家具の下から爪切りやボールペンを掻き出すといったことで発揮されている。爪切りは一番使いやすいものだったが何年か前に見えなくなり、同じものを買おうとずいぶん探したがどうしても見つからず、新しく買った使いにくい爪切りを家族みんながいやいや使っていた。それをタビィが、何気ない顔でピアノの下からひょいと引っ掻き出したのだ。
刺身の一切れも、ほうびにやりたい気分だ。

◎激しく駆けずり回ったかと思うと丸くなってくーくー眠る。タビィの一日はこの繰り返しで過ぎていく。
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◎歩いているといきなり、寝技で襲ってくるのでびっくりする。階段の途中の段に潜んで足首にタックルしてることも。人も危ないが、タビィもいつか踏まれる。
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by pataponm | 2009-09-21 11:22 | ペット  

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