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山形へ帰省 <加茂水族館>

夏のお盆は大渋滞になるので、今年は夫の実家の山形へ9月の3連休に帰省した。

◎あいにくの雨。庄内平野は米の収穫の時期を迎えていた。
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◎実家の前の家の大木。夫が子供のころから大木だったそうだ。
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1日はゆっくりして、翌日、夫の叔父(でも同い年)も加わって鶴岡の加茂水族館に行った。
加茂水族館は、加茂港付近の日本海に面した断崖絶壁に建っている。

◎子供たちが小さかったころ、おじいちゃんおばあちゃんと一緒に何度か来た。息子がアシカショーで輪投げをさせてもらった。息子は輪を縦に投げたのでさすがのアシカも受け取れず飼育員さんが困っていたっけ。アシカも心なしか当惑気味だった。
アシカショーはまだ続いていたが、土砂降りになり、屋根のあるところにしか人が入れないため見るのは諦めた。
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◎絵本の「スイミー」のように、大きな魚のふりをしてたくさんの魚がかたまりになって泳いでいる。水槽のガラスにできるだけ顔を近づけて両手で顔の横を覆うと、自分が魚と一緒に水の中にいる気分になれる。サメの水槽なんて、スリル満点。
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◎こちらは群れていると言えるのか、大きな親?の上におんぶでもするように小さな魚が覆いかぶさっている。模様が同じだから同じ種類?兄弟みんなでパパに甘えているように見える。
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◎岩と完全に同化している魚。黄色い魚の他に、少なくとも6匹の魚がいます。
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◎タコ。マンガで描かれる動物の中で、ここまで実物との落差が大きいものは珍しい。頭(実は腹)にハチマキを締めてひょうきんな顔をしているマンガのタコの面影は全くなし。だいたいどこが口で足で目で腹で・・・すら分かりにくい。
これはミズダコで、世界最大種のタコだそうだ。体長3メートル、重さ50㎏に達するという。こうなるとホラーの世界・・・?
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◎これもタコ・・・? タコって、足、8本ですよね・・・。
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◎トゲクモヒトデ。ヒトデといわれても、どこがどうなっているのか。胴体に5本指の星形ヒトデとは程遠い。「ヒトデ」というより「マジョノテ」・・・。
よく見ると黄色やオレンジのイソギンチャクもきれい。
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◎巨大魚の水槽。遠くに泳いでいるので小さく見えるが、人より大きい。ガラス、ぜったい割れないよね・・・。
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◎ウミガメ。大きな甲羅をかついで、実に元気に力強く泳いでいた。泳ぐウミガメを初めて見た。
水の中で大きく羽ばたいている。競技種目はバタフライでしょうか。
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加茂水族館の目玉はクラゲの展示だ。
「雨が降るから水族館」と何気なく私が提案して来てみたら、想像を絶する感動的なクラゲの群舞を見ることができた。
加茂水族館は、建物の老朽化などもあって入館者数が激減し閉館の危機に直面したが、1999年頃から本格的にクラゲの展示を始めたところ好評となり、その後「クラネタリウム」として専用展示室化した後、2005年には世界一の規模となったそうだ。

◎アンドンクラゲ。お盆過ぎに海でよく刺されるのがこれで、別名デンキクラゲともいう。
昔父が逗子の海岸で刺されたのはこれだったか。すねの周りにぐるりと糸を巻いたような傷が残ったが、この細い触手にやられたわけだ。
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◎スナイロクラゲ。食用になる。
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◎サムクラゲ。英名はフライド・エッグ・ジェリィー(目玉焼きクラゲ)というそうだ。何と呼ぶのか知らないがひだひだの部分を近づいてよく見ると、純白のウエディングドレスの豪華なレース模様みたい。
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◎エチゼンクラゲ。食用。
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◎オワンクラゲ。息をのむほど美しく発行する。傘のふちを青や緑の発光体が極小の水滴を転がすように光る。イルミネーションのようだ。
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◎黒いカーテンで水槽の前に暗室を作ってあった。中に入るとクラゲの発光がよく分かる。肉眼で見た幻想的な美しさは、写真では表せません・・・。
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◎サカサクラゲ。強い毒を持っている。
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◎ゴールデンマスティキアス。白い水玉がかわいい。
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◎アカクラゲ。豪華絢爛。傘の直径30センチ、触手は3メートルにも達するそうだ。泳ぐ姿は優美で気品がある。
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◎ミズクラゲ。近代の美術を見るような。
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◎ウリクラゲ。
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◎カブトクラゲ。先端から裾に向かって、つつつ、つつつ、と青白い光が転がる。
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◎ハナガサクラゲ。クラゲの名前は、どれも見たままに名前がつけられているものが多い。英語の名前は英語圏の人が見たままの名前になっているのだろうか。「目玉焼きクラゲ」のように・・・。
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クラゲの泳ぐ様を見ていると、自分も別世界に漂っているような、まるで宇宙遊泳をしているような気分になる。この展示を「クラネタリウム」と名付けた人も同じ思いだったのだろう。
2008年にノーベル化学賞を受賞した下村脩さんも、この水族館を訪れたそうだ。

◎滞在中、ほとんど晴れ間を見ることはなかった。山の裾野に雲が溜まっている。
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義父は耳が遠く、電話や玄関チャイムの音を飛び上がるほど大きくしたりテレビを字幕放送にしたりして一応の不自由はなく暮らしていた。東京の私の父と違って、こちらは近所や親戚のつながりが強いので、なにかと心強いだろう。
料理をしたり話し相手になったりのささやかな3日間が過ぎて、庄内を後にした。

by pataponm | 2010-09-21 15:48 | 近場のおでかけ・旅行  

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