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軽井沢 8.14 <カフェ・ドルチェ サマーコンサート>

昨日の講習会があまりにも素晴らしかったので、今日もゲーデ氏のマスタークラスを聴講に行った。素晴らしいレッスンなのに、聴講しているのが私たちと、あとは受講生の家族らしき人のみということが残念だしもったいないと思った。

◎山頂が雲で隠れていた浅間山が今日はやっと姿を見せてくれた。
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◎午後は追分のカフェ・ドルチェへ。カフェの企画で、N響チェロのフォア・シュピーラー、藤村俊介さんの演奏によるサロン・コンサートが開かれる。
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◎お店の奥が今日のステージになっている。誘い合わせたSさんが早めに来て一番前の席をとっておいて下さった。「前すぎたかしら」とおっしゃるが、同じフロアで手を伸ばせば触れるくらい近くで演奏を聴くなんて機会は、そうあるものではありません。わくわく。
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◎演奏する藤村俊介さん。左奥にあるグランドピアノで藤村さんのお母様が伴奏をされた。
演奏曲目は、冒頭にボッケリーニのチェロソナタ第6番、バッハの無伴奏チェロ組曲第3番を演奏したあと、エルガー「愛のあいさつ」や、サン・サーンス「白鳥」など親しみのある小品数曲、最後にポッパーのアクロバテッィクな「ハンガリー狂詩曲」。
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(ドルチェさん、お写真お借りしました)

藤村さんは、最初の曲を静かに息を吸って弾き始めた。目の前で演奏されているので、フレーズの終わりには息を吐くのが聞こえる。随所で息を吸って間合いを整えているのが分かる。
そうだった、音楽は呼吸だった、と改めて思わされた。私は、こんなに音楽と自分の呼吸を合わせて楽器を弾いているだろうか。息を使って演奏する管楽器や、呼吸そのものの歌と違って私は弦楽器なので、演奏しながら自分がどんな呼吸をしているかなど考えたこともなかった。もしかしたら、難しいところは息を止めて弾いているかも知れない。
藤村さんは、楽器と体(音と呼吸)が一体となっているから、あのように美しく自然なフレーズ感が出せるのだろう。
もう一つ、目の前で見て感じたことは、すべての動きが音より先にきていること。次のフレーズより先に体がうたっている。ポジションの移動のときは音より先に指が行く。移弦のときは音より先に弓が行く(ように見える)。その「ぴたぴた感」が安定した音程と音質を作り出しているように思う。

◎藤村俊介さん。曲の合間に爆笑エピソードを披露して下さったり、演奏もお人柄も素敵な方でした。
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◎演奏のあとは、ケーキとコーヒー、紅茶でティータイム。テラスでは藤村さんを囲んで歓談。
夫が、埼玉の市民オーケストラで藤村さんをソリストにお呼びしたことがあると言うと「あれはロココでしたね」とすぐ思い出された。チャイコフスキーのロココ・バリエーション第3変奏でチェロのソロと夫のクラリネットが「歌い交わす」箇所があったそうだ。いいわねぇ、「共演」できて。
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(ドルチェ様、お写真お借りしました)
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◎ドルチェ特製ケーキは大人気。
久しぶりにお会いしたSさんともいろいろお話しできて、たのしいアットホームなコンサートでした。
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by pataponm | 2012-08-14 11:28 | 軽井沢  

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