第20回 リブラン創作童話 表彰式

東京ドームホテルで行われた「第20回 リブラン創作童話」の表彰式に行った。私は第11回の受賞者だが、今年は童話賞の20周年記念ということで、過去の受賞者も招待されたのだ。
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◎東京ドームホテル。水道橋の駅のホームからもそびえ立っているのが見える43階建ての高層ピル。表彰式は、42階の「ペガサスの間」で行われた。

今年の最優秀賞は、45歳の男性の作品「あきかん、コロコロ」だった。
電車の中で転がる空き缶を、男の子がどこまでも追って行くうち、空き缶を友達のように思い、気持ちの交流が生まれる・・・という話。空き缶が寄って来て迷惑そうにする女の人や、足元にあるのに気付かず蹴飛ばして電車の外に出してしまう男の人など、描写が生き生きとしていた。

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◎表彰式会場の窓から外を見る。目の下に東京ドームのはんぺんのような屋根が見える。

表彰式のあと、審査委員の先生方のお話があった。香山美子先生は「創作を続けるには、いつも心を遊ばせて、日常何気なく見ている物、たとえば椅子なんかでも、『あの椅子は、座ってもらいたがっているのかしら』という風に感じる心を持っていたい。それですぐにストーリーができるわけではないが、いつも自分の心を遊ぶ状態に保っていることが大切」という話をされた。
藤田のぼる先生は、「受賞作にみるように、童話では、人間と人間でないものの心の通い合いを描いたものが多い。人間でないものとの交流、一方では超えられない溝がある。その辺が描けたときに、作品にさらに深みが増す」という話だった。
そのあと懇親会に移り、受賞者の方々のスピーチ、最後に歴代受賞者ということで、私もスピーチの指名を受けて、ご馳走が喉に詰まってしまった・・・。
童話賞の懇親会らしく、昨日ケセランパサランをつかまえました、と言って箱に入れて持って来た受賞者の方がいた。見せてくださいと箱を受け取りふたを開けると、白い触手のようなものがたくさんある虫のような草のようなケセランパサランが、ふあっと3センチほど浮き上がった。あ、飛んで行っちゃう、と息をのんだが、そのまままた恥ずかしそうにすーっと箱の中に戻って行った。あれが果たしてケサランパサランだったのか、第一本当に存在するものなのか、誰にも分からないが、なんとなくあれは確かに命ある生き物だったと信じたい気持ちが心の中に広がっている。
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by pataponm | 2008-07-12 10:28 | 創作童話  

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