痛いのとお友達になる

ゆかに落ちていた物に足を取られ、足をついた拍子に、関節が曲がった状態の親指に一瞬全体重がかかった。激しい痛みがひいたあとは、鈍いもったりした痛みだけが残り、見た目も何ともなかったので放っておいたら、夕方になって爪の周りが少し内出血してきて、夜には指の付け根からどす黒くなった。翌朝起きてびっくり、足の甲の部分まで内出血が広がっていたのだ。指先に血が流れなくなって壊疽、切断?と、頭の中に暗雲が漂ったが、幸い広がりはそこまでで、3~4日かかって内出血の跡も消えて行った。
腰や腕を机の角などにぶつけると、ぶつけた箇所だけが内出血するが、指先は、血が下がって登って来るところだからなのか、突然の通行止めに渋滞が広範囲に広がるみたいに、時間をかけて広がるものらしい。

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娘が小さかったころ、怪我をして何日も痛みが引かないときに夫が言っていた言葉を思い出した。
「痛いのとお友達になるんだよ。お友達になれば痛いのがちょっと楽しくなるよ」
そういえば、少しずつ広がっていく内出血を気にしながらいつも指先の鈍痛に意識を集中させていた数日間は、ぼんやり暮らしているより緊張感があって、少しだけ「楽しい」に似た気分だったような気もする。その怪我が大事に至らなければ、の話だが。
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by pataponm | 2008-07-15 11:37  

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