翻訳もしてみたい
2008年 09月 30日
主に10代前半くらいの子供向けの物語を読んでいるが、英米のこのジャンルには名作が多い。大人の小説も手がける作家が多くの作品を書いている。そしてシリーズ物が多い。リーダーのゆきんこさんに薦められた本はどれも面白くて、ついそのシリーズを全部読んでみたくなってしまう。
今続き物で読んでいるのは、Lois Lowry の「Anastasia」のシリーズだ。
11歳の少女のアナスタシアがシリーズを追うごとに年齢を重ね成長していく。全8巻くらいあるのだろうか、今4巻まで読んだところ。

歳の離れた弟が生まれ、この子が天才児で、2歳なのに愛読書は子供用百科事典、どこへ行くにもベヒーカーに百科事典を積んでいる、それなのに毛布の切れ端を手放せず、おむつも取れないという子だ。
人間関係のもつれや感情の綾など、大人向けの小説にも通じるくらいの内容だが読みやすく、ところどころに上品なユーモアのセンスが光る。
◎(「保育園の子はみんな、積み木やブランコであそんでるでしょ?あんた一緒に遊ばないの?」とアナスタシアが聞くと、弟の)サムは、指をしゃぶってしばらく考えていた。「遊ばない。」口から湿った親指を抜いてサムは言った。「だって、ああいうのは赤ちゃんが遊ぶものでしょ。ぼくは、本さえあれば十分なの。」
◎(食事中、アナスタシアが両親と激しく口論して、13歳になってからほとんど人前で泣いたことがなかったのに大声で泣き出した)
泣き出したアナスタシアを目を丸くして見ていたサムは「ちょっと、しつれい」と急いで言った。「ぼく、トイレに行ってくる。」幼児用ハイチェアをすべり降りて、サムはおむつを当てたお尻をふりながら部屋を出て行った。
しゃくりあげながらもアナスタシアは、サムが嘘をついているのが分かった。ふだんは、ほめたり叱ったりしてやっとサムをトイレに行かせているのだから。
この辺のちょっとしたユーモアを英文で読んで、くすっと笑えたときは、「天空の城ラピュタ」のムスカのように「おぉ・・・、読める・・・。読めるぞ。」という気分になってくる。
これを翻訳できたら楽しいだろう。と、今数行を訳してみて思った。しかし、内容を訳すことはできても、ユーモアや心情などの細やかなニュアンスを伝えるのは難しいだろう。
たとえば、サムはハイチェアを「climbed out」しなければならないほどチビの2歳なのに、場の雰囲気を感じ取って居心地悪くなり、律儀に「Excuse me」と断って退場する。しかも当たり障りのない理由「トイレに行く」を付けて・・・
という状況を伝えるのは難しい。「climbe out」に「よじ登る」の反対の意味の言葉を付けたかったが、思いつかなかった。
▲ by pataponm | 2008-09-30 12:22 | 英語